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7月7日 モヒカンとポニーテールと【今日のものがたり】

 眠ることのない街、東京。

 蠢く人々の群れは、真夜中の今でも途切れることをしらない。このときを静かに待ち続けている者たちさえ、東京(ここ)にはいるのだ。

「その髪を、何も掴めないようにしてやるぜ」

 通りがかった車のライトがアニキの顔を刹那照らす。見たものをを射殺すようなその双眸に、俺まで震え上がりそうになる。

 アニキの美しいモヒカンが中央から二つにぱっくりと分かれ、そこから両手でも有り余るほど巨大なスキバサミが召喚された。アニキは躊躇なく、俺を捕らえているものの生命線であるポニーテールだけにハサミをいれた。

「待たせたな、猛志(たけし)」

 俺の身体に巻き付いていたポニーテールの髪が、アニキの攻撃で力を失う。ぱさりと地面に落ちた髪からはもはやなんの力も感じなかった。
 俺はようやく苦しみから解放された。

「助かったっス、アニキ!」

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