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いつかの空へ~never ending love~

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いつかの空へ ~never ending love~

第2節 放課後は喫茶店にて
放課後。漸くひとりになれた酉嶋は、最近見つけた馴染みの喫茶店“リラクスコーヒー”の隅の席に腰掛ける。
 マスターおすすめのブレンドコーヒーを飲みながら、スクールバックから問題集とノートを取り出し、機動部隊試験に向けて勉強を始める。
 問題を解いて、答え合わせをしていると、従業員らしき女性が声をかけてきた。
「今日も頑張っているのですね、お勉強……」
 丸いトレーを持ちな

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いつかの空へ ~never ending love~

「よし。それじゃ、上空の帝戸の機体を偵察してみろ」
『雲の隙間から一機体発見。帝戸前衛機サンライズ006。粒子砲経口15ミリ搭載。内包粒子残り3ミリ。そろそろ交代する頃ね。……あ、今、昼間部隊と夕方の部隊が交代したわ。交代時間わずか0.1秒。流石は先輩たちね』
「なかなか良く見ているな。上出来じゃないか」
『ありがとう。少し自信持てた』
「降りてこい。出入り口に誰か来た」
『了解!』
酉嶋の視線の

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いつかの空へ ~never ending love~

第1章 戦いは日常のなかに
第1節 千鶴の特訓

翌日の放課後。メールで待ち合わせた時間、指定した棟の窓辺に2人は集まる。
青々とした空にセットされた天候機構。

2人の学院生が今日の空を見上げて言う。
「今日も良い天気ね、酉嶋君」
「まぁまぁってとこじゃないか?」
酉嶋が先に窓から離れて行く。

それに気づいた千鶴が追いかけてくる。
「酉嶋君の脳内はもう、私の実力を見ることに向かってるってわけね

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いつかの空へ 〜never ending love〜

1章 戦いは日常のなかに
2ページ目

放課後、酉嶋は学院内の喫茶店に居た。

ぼーっと、窓の向こうを見上げても、見えるのは、偵察機と、前衛、それから後衛の出動部隊。

酉嶋にとっては先輩にあたる彼らは、今日も自国の空を、命を賭して守っている。

「おーい、有能パイロット!」

背後から声をかけられた。

「やめてくれないか、晴人(はると)。せめて学院の外ではその呼び方は……」

振り返った酉嶋

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いつかの空へ 〜never ending love〜

第1章 戦いは日常のなかに

「ねぇ、そこの君、キミ〜!」

2時限目の終わり、教室の出入口から、濃いめなピンク色のふわふわしたロングヘアの女子生徒から声をかけられた。

「キミって確か……、二年の酉嶋君、だよね?」

酉嶋は(女子に話しかけられた経験など暁聡絵と出会ったあの日以来、ほとんど無い為、)些か戸惑いながら答える。

「酉嶋、ですけど……、何か?」

「やっと見つけたー!!」

満面の笑

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いつかの空へ ~never ending love~

プロローグ 少女と少年が初めて出会ったのは、今から十年くらい前——二二九五年の、ある夏の日のことだった。偵察機の舞う灰色の空の下、まだ幼かった彼は、その小さな体で日本の首都の帝戸(ていと)の第三地区を目指して、薄汚れた道の上をひた走る。

「はぁ……。はぁ……」

しかし、少年がたどり着いた先は、第三地区ではなく、帝戸の中心地である政司街(通称:グウェルリモント・ヴィエ)だった。国会塔の日陰には、

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