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後悔していること。子育てを振り返って…

上の娘は今年で20歳になり、親である私の出番はほとんどなくなりましたが、この20年の子育てで、失敗したな…後悔してる…そう思うことがいくつかあります。

娘が小学校4年生の時、合唱祭のピアノの伴奏に選ばれました。冬休みに入る数日前で、娘はじゃんけんで勝ち取ったと喜んで帰ってきました。

娘はやる気満々だったのですが、楽譜を見た私は焦りました…娘は確かにピアノを習ってはいましたが、その楽譜はとても高度で、娘に弾けるようなものではなかったんです。

私は娘を説得し、小学校の先生にお断りの電話をしました。

私の気持ちとしては、選抜方法がじゃんけんではなくオーディションであるなら納得できましたし、とりあえず冬休みに練習しておいでという話だったのですが、あまりにもレベルが違いすぎたということでした。

でも一番大きかったのは、子ども時代の自分と重なったことでした。私も同じくらいの頃、音楽会で木琴に立候補したことがあります。派手な楽器で、 やってみたいと思ったんです。でも、実際は思っていたようには弾けず恥ずかしい思いをしました。

私と娘は違うのに…

今思うととても可愛いそうなことをしました。伴奏に決まった娘が急に変更になり、周りからどんなふうに思われただろう…

失敗してもいいからやらせればよかった…結果が私と同じとは限らなかったのに…

今でも凄く後悔しています。


ただ、この話にはまだ続きがあります。

その一年後、娘はオーディションでみごと卒業式の伴奏を勝ち取りました。

やっぱりこの子は私とは違うんだ…

失敗してそのまま倒れてしまう子ではなく、今度は実力でしっかりと勝ち取りました。

あのままだったら…それは娘の中でずっと悔しい記憶として残ったかもしれません。

でも、それは彼女の力によって成功するためのプロセスになりました。

そして私の気持ちも少し楽になりました。

子どもを育てていると、子どもから教わることが多くあります。親は子どもを特に母親は娘を自分の鏡のように見てしまいがちですが、「子どもは自分とは違う一人の人間なんだ」そと思わされる出来事でした。

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