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私が感じる〝消えたい〟

うつ病になる前
うつ病と診断される何年も前、高校生の頃から、私は「死にたい」「消えたい」と思うようになった。
今思えば、思春期と家庭環境の複雑さから成熟していない精神の年齢の私には相当なストレスだった。
長期休みで家にいる時間が長いと、朝から夜までベットから起き上がれない、意味もなくイライラして涙が出る、好きな範囲の勉強をしていても急に虚無感に襲われるなど、正常とは思えない言動があり、祖母を困らせていた。
授業期間でも、親と顔を合わせ何かを言われたしばらくは病み、勉強と嘘をついて夜まで公園や店で時間をつぶし、門限ギリギリに帰っていた。放課後早く帰らないと行けない日は足取りが重く、道で過呼吸を起こしたり動けなくなったことが何度もあった。

私が死んで例え誰かが悲しんでも、私のことはすぐ忘れてしまう。
今すぐ消えたい。誰の記憶にも残りたくない。
眠って、朝目が覚めなければいい。
溶けてなくなりたい。
生きるって何?死ぬためになんで長生きしなきゃいけないの。
世の中に生きたくても生きられない人がいるなら、その人に寿命を全部あげたい。
駅のホームで誰かに押されないかな。
信号無視した車来ないかな。
これが日常の思考。
考え始めたら止まらない。気がついたら数時間経っていることもあった。

家族の誰も、精神科・心療内科に行けとは言わなかった。親は体裁さえ守れれば私に興味はないようだった。祖母は自分の診察時に主治医に私のことを相談していたらしい。ごめんなさい。

大学生になり、一人暮らし開始。
楽だった。家族が同じ家に居ない。自由だ。
思春期も終わり、自分や家族を客観的に見ることができるようになり、家族との関係はやや改善傾向だ。 友達もできた。煩わしかった恋人とも別れた。勉強も楽しい。
小学生時代の大好きな習い事と同じぐらいの充実感。久々の充実感。

うつ病発症 
変化は突然だった。ある日、希死念慮に思考を支配された。勉強は以ての外、家事も保清も人間関係も全てが手につかず、どうでもよくなった。
経験したことのない焦燥感に駆られ、胸がざわつき、涙が制御できない。夜は寝られず、じっとしていられず、部屋中を歩き回る毎日。

おかしい。普通じゃない。もしかしてうつ病?いやだ。信じない。嘘だ。
死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい
消えたい消えたい消えたい消えたい消えたい
頭にあるのはその3つ
自分のことが分からなくなり、ゼミ担に相談後、心療内科を受診。うつ病の診断。

通院治療開始により徐々に希死念慮は改善。
しかし、不規則な期間で希死念慮は襲ってきている。
不眠→希死念慮の増悪 かと思っていたが、私はどうやら 希死念慮の増悪→焦燥感による不眠のようだ。

自傷には至らないものの、希死念慮に対する予防や回避方法は未だ見つからない。もう2年になるのに。

今現在も、希死念慮に駆られている。初期に比べればマシになってはいるけれど...

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