子宮筋腫と卵巣嚢腫を取ってきた 第7話~2019年8月、術前検査~

!ご注意!
もしどこの病院かわかったとしても、どの先生かわかったとしても、個人名や病院名を特定される内容はコメントに書かないでください!

私に施行された治療は、医師が私の症状に合わせて行った治療であり、私が受けた説明はあくまで、医師が私に合わせた説明内容です。

詳しくは子宮筋腫と卵巣嚢腫を取ってきた話0話~はじめに~を読んでね

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毎度のことながら、今回のは術前検査ということでちょっとまた長いお話になります。
自分でも長くてびっくりですヨ?反省してないけど(*´σー`)

□2019年8月2日
この日の帰り、駅の階段登ったときめちゃ心臓に負担がかかったのか、貧血症状がでる。
地面見たときにふらーっと視界が揺れる。電車で座っても下車駅まで回復せず。
この日は夜遅くまであまり回復した様子がなかった。
この日、昼に病院に電話をして、術前検査の時間を変えてもらった。
理由は職場で業務時間調整の残業をせねばならず、検査で疲れた日に残業したくねぇよっていうこと。

□2019年8月3日
この日も朝からあまり調子は良くない。
昼ごはんを食べて薬のんで、ゆっくり過ごすことに。
そうでないと、またフラフラしてしまう。脈拍は80〜100の間なんだが…。

翌日から貧血は収まった模様。

□2019年8月7日
昼休憩に会社を抜けて病院へ。受付したらすぐ呼ばれた。有り難し。
先生から、子宮頸がん検査の結果、何ともなかったことが伝えられる。随分あっさりしてた。でもそれくらいが一番ラク
すぐに今日の検査で行う検査内容を伝えられる。

Y先生
「検査に血液検査があるんだけど、血液型とかも調べて輸血に備えるのね、その時一つ大事な検査があって同意書にサインをしてもらうんだけど、同意書っていうのは、こういうHIVの検査の同意書なんだけど、これは手術受ける人・分娩する人みんなに書いてもらってるものでね、もしHIVだったら専門機関に紹介してそちらで治療を受けなきゃいけなくなるのね。でも結果は本人にしか伝えられることはないから安心してね」

その検査に伴う同意書のことを伝えられる。私、だいたい分かってたので、すんなりオーケー。
その後肺の機能検査の測定に使う身長体重を計測。
身長は162cmくらいだと記憶してるが、体重は特に変わるから正確な数字が言えないので、ここで改めて測るのもありかな、測ってもらうことに。
体重は去年に就業前健康診断やったときと変わってなかった
変わらなさすぎじゃね?と思うけど、この変わらないのが、もしかしたら腫瘍のせいなのかも?と思うともっと前からこの大きさだったのか、と考えてしまう。

身長も予想通りだったので、測り終えて部屋に戻った私は「先生1つ相談がありまして…。子宮は今から温存してほしいって言って間に合いますか?」と切り出す。

Y先生
「ん、間に合うよ。というか、まだ切ってないから、十分間に合う。いっぱい考えた?」
「はい。すごく考えて、やっぱり子宮残してほしいって思ったんです」
Y先生「うん、最初にたくさん考えてね、って言ったと思うし、こっち側の意見も少し残しててほしいしね」
「はい」
Y先生「やっぱりね、婦人科医としてその年の女性の子宮ってとりたくないものなんだ。それが40後半の方から子宮残したいって言われたらちょっとまってってなるんだけどね。まだ、JUNさん若いからさ」

ほんとーにこの先生子宮取りたくなかったんだなって、思った瞬間。

「自分の意見っていうか、自分のためにって考えたときに、子宮残したいって素直におもったんです」
Y先生「うん、いいことだ思う。じゃぁちょっとおさらいしようか」
もしかして、先生は私が自分のためではなく、相方のための子宮全摘出と言ってるの知ってたんじゃないだろうか。。。
そういってMRIの画像を準備する先生。

Y先生ご家族は、賛成してくれてる?あ、反対しないって言ってたか」
「そうですね(よく覚えてるな)」

MRIの画像を改めて見ながら、先生着々と説明を開始。

Y先生
「ここが子宮ね」

ペン先で書く小さな物。改めて見るとその筋腫の大きさの違いがありありと伝わってくる。子宮って鶏卵サイズってよく聞くし、それに比べて筋腫のは小さなダチョウの卵サイズ

Y先生
「筋腫を取るときに、ここからこうぐるーっとくり抜くんだよね、対して子宮全摘出は、ここからこうとっちゃう」

そういいながら、先生は筋腫の周りをぐるり、子宮と筋腫をぐるり。

Y先生
「でもね、子宮を残すことで一番怖いのは、再発すること。でも、再発に関しては、なったらその時考えればいいからね。覚えててほしいのは筋腫全部とれるわけじゃないのね。これとか」

そう示すのは、子宮の端っこにちょろっと映った影。

Y先生
「こういうのを子宮開いてどこだーって探すわけにはいかないから、残さざるを得ないのね。で、いちばん大事なのは一年に一回検診だから、絶対来てね
念押しされた…、更に頭を抱えられた。そ~ですよね、と私、やや小さくなる。検診行かなかった結果がこれだもんな…。

Y先生
「もう一つ大事なのは、筋腫からの出血が多くてどうしても出血を止めなきゃならないってなったときは、子宮をとっちゃわないといけないことだけは良いかな?」
「はい、それで危なくなるよりいいので、大丈夫です。相方もそれでいいと言ってました」

先生もお話してく中で、私が子宮を温存することに納得してると思われたのか、カルテに「子宮の温存を希望します。」と記述なさった。

Y先生
「妊娠は希望する?」
「で…、出来るなら」
Y先生「うん、じゃぁできる限り回復するね。あと、子宮の大部分がここ(筋腫)をくり抜くことでなくなっちゃうんだ。それはいいよね」
「子宮の大部分がなくなるのはわかりますが、回復とは?」
Y先生「うーんとね、ここをくり抜いたときの外側にある伸びてしまった部分をね、こうぎゅーって縫い合わせていなきゃならないの」
「そうなんですか」
Y先生「うん、でもうまく回復させるように頑張るよ」
「はい、お願いします」

無理なお願いをしてしまっただろうか、と思うがここまで放置したツケでもある。ダメでもともと。
Y先生「じゃ、術式を全摘出から、子宮筋腫核出術で子宮温存にかえて、カンファでまたお話しておくね」
「はい、よろしくおねがいします」

そう言いながら、カルテの術式をTLH術(腹腔鏡手術での子宮全摘術の略称)からLM術(腹腔鏡手術での子宮筋腫核出術の略称)へと変える先生。
「筋腫核って?」
Y先生「あ、そうか。うんとね、これのことなんだけど、これが筋腫核になる」

そういって先生はグレーがかってる筋腫のあたりをなぞる。筋腫核が複数個できてることになるのか、と私なるほど、となる。
Y先生「筋腫核出術はこのまわり、筋腫になってる部分をくり抜くのね」
ははー、と術式のことを聞いて納得。
Y先生「じゃこれ、さっき伝えた同意書ね。本人にしか結果伝えないから。で今日は検査してお終いね。」
「はい、分かりました」
Y先生「次回は、28日だね。この時に3回目の注射と術前検査の結果説明するね」
午後半休決定。

Y先生
「手術が9月5日でしょ、ここまで早かったね」
「そうですね、もっと長く感じてました」
Y先生「そうだろうねぇ、でも後ちょっだ。副作用もホットフラッシュや倦怠感以外にはない?」
「んー、イライラとかはないんですけど、お腹痛いことがあります。下腹部痛くて目が覚めたりしました」
Y先生「どんな痛み?」
「右側あたりがズキズキと鈍痛がまじった感じですかね」
Y先生「それ続く?」
「一日続くとかではないです」
Y先生「うん、注射してるとね、筋腫が変性しちゃうことがあるんだけど、それで突然熱出すことあるのね。だから熱出たらすぐ来て
「分かりました」

先生、変性について説明してません。いいんだけど、事前に調べてたからいいけど。
Y先生「じゃ、同意書もらって検査行ってきてね」

先生、なんだかとてもにこやかです。私が子宮の温存を希望したのがそんなに嬉しかったのか、明るく術式変えとくからーとおっしゃってくださって、私も少し明るくありがとうございます、と退室。

看護師さんから、同意書とその後の検査の順番を伝えられる。同意書を渡された私は、看護師さんに見守られながらサイン。
その後、看護師さんから検査のおすすめルートを教えてもらう。私が通ってる病院は人は足りないが設備は充実してるので、そこそこの広さがある。なので、看護師さんおすすめルート、最初の肺と心拍の検査へ。
心電図はサクッと終了。この後が大変だった。肺機能検査で、深く吸ってゆっくり吐き出すのは得意なんだけど、と思ってたら大間違い。

https://www.m-kousei.com/saka/topics/detail-,-id,248.html
肺機能検査って、どんな検査?|坂総合病院

こういう機械の前に座りマウスピースをつけて口呼吸をすること数回。普段どおりの呼吸のあと、技師さんが「大きく吸ってー!」と言われたので目一杯吸う。その後吐き出して一回目終了

技師さん
「はい、いいですよー」マウスピースを外す。
次が難題だった。ここで技師さん交代。

技師さん
「次はねぇ、普通に数回呼吸してもらって、「はい、吸って」っていったら目一杯吸って「はい、吐いて!」って言ったら遠くのろうそく吹き消すほど強く吐き出してね」

分かりました、と返事をする。しかしこれがなかなか難しかった。まずは普通に数回呼吸、技師さんの「はい吸って!」という声を聞き、思いっきり吸う。するとすぐに「はい吐いて!」と言われて吐き出す、が。

技師さん
だめだめ!全然、だめ。丘書いちゃってる
示すのは呼吸のグラフ。たしかに緩やかーな山が描かれてる。
もう一回ってことでもう一回チャレンジ。少しマシになったけどまだ丘を描いてる。

技師さん
「んー!だめだ!こりゃ練習が必要だね」
技師さんに倣ってティッシュペーパーに向かって強く息を吐き出す練習をする。(あ、キムワイプかある)と余計なことを考えつつ気を紛らわし、練習
こんなに苦手だっけと苦戦しつつ、3回くらい練習して、いざ本番。

技師さん
「うーーん!まだ緩やかな山描いてるけど、まぁいいでしょう!お疲れ様!」
ありがとうございました、と元気な技師さんと別れて、べつの検査に向かうのだが、ここで割とヘトヘトになった。
肺機能と心電図が済んだあとは、採液室へ。
(私の通う病院では採血する部屋を採液室と呼んでいる。採尿も一緒に承っているためだと思われる)

そこで、受付を済ませるが看護師や技師が居ない
しばらく待ってると見知った産婦人科の外来助産師さんが慌ただしく入ってきて準備を始めてる。順番に待ってる人をちゃきちゃき捌いていざ私の番。

助産師
「お待たせしてごめんね。JUNさん」
「いえいえ、大丈夫です。それにしても誰も居ないんですね」
助産師「そーなのよ!」
5本の検査容器に血液を採取。
5本も採るんですね」
助産師「そうなのよ!多いよねー」
5本とか初めてなんでちょっと楽しいですいろんな容器あるんだなーと思って」
助産師「いっぱいあるんだよねー」
サクサク採取がおわる。この助産師さんは腕が良いから採血の痕がただの点になってて紫にならなーい!

採尿もあるので、血液検査後に採尿して次、胸部腹部X線検査へ。
検査用のワンピースに着替えて、胸部と腹部をサクッと撮影してお終い。
お会計も、6000円ほどで済んだ。
14頃に病院に着いて帰ったのが16時過ぎなので、結構長時間を病院で過ごしてたようだ。

その後貧血もなく、穏やかな日々な気がする。
実のところ、子宮を温存すると決めてからすごく心に余裕がある感じがする。人間って不思議なもんだな…。
子宮温存については、後に書くのでここでは一旦触れないでおく。

次回!
ちょっと不正出血、闘いは続く(´ε`;)

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