非常に無責任な話ではあるけれど、知らぬが仏。

この世の中には知らなくていい話ということが間違いなくあります。

例えば、次のポスト。
https://x.com/TanakaYuji87/status/1773956480393453665?s=20

こんな事絶対にいいことではありません。
このポストを見たら、まず99%の人は不愉快になるのではないでしょうか。
人間の持つ共感力のなせる業です。
いい気分になる人は少ないでしょう。

ただ、非常に無責任な話ですが、この方が受けた被害と私には接点はありません。
温泉旅行などは好きなので、もしかしたら将来このお宿にお世話になることがあるかもしれないですが、その場合でもこの被害の内容を知ってポジティブになることはありません。
男女計5名なのか4名なのかで入ったとのことですが、ひどすぎるという書き込みから壁一面にシャンプーをかけたのか、染髪剤を使ったのか、性的なことをしたのか、桶をこわしたのか、壁を破壊したのか、水全部抜いたのか、何が起きたのかは知りませんが、もしお邪魔したときにも「あぁ、ここでこういったことがあったのか」と想起されるのはきっと、旅行客の私としてはネガティブな側面のほうが大きいです。

こういったポストを見ると「訴えましょう！」と叫んでわが物のように怒り散らしている人がいますが、きっとそういった人はSNSに向いてないのでやめた方がいいです。
まず第三者なんですよね。ただ、怒るだけ。感情を消費するだけです。

世の中の悲しいことすべてに悲しみ、対応できる人は、たぶんそれは人ではないでしょう。

正直知らなくていいことはたくさんあります。
「知らぬが仏」って言葉、今のSNS全盛の社会では大切な言葉だと思います。

キラキラした人の生活なんて知っても嫉妬するだけの場合が多いです。
「自分もああいった生活してやろう！」と奮起できる人は少ないでしょう。

悲しい事件を知ってポジティブな気持ちになる人は少ないでしょう。
自分に関係ないことは、非常に無責任でひどい話かもしれないですが、距離を置くのも大切かと思います。

不幸であれば不幸なほどＳＮＳでは拡散されやすいです。
1日は365日しかなくて、日本には6,658万人のＸのアクティブユーザーがいるとのことです。
https://service.aainc.co.jp/product/echoes/voices/0014

これだけいたら毎日毎日悲しいニュースであふれるでしょう。そりゃ6000万人もやっていれば毎日1人や2人悲しいニュースがあります。
でも、毎日毎日悲しいニュースが入ってくるのは精神衛生上よくない気がしています。
しかも悲しいニュースを知ったら「何かしなきゃ」と思うじゃないですか。そういった気持ちから「訴えましょう」と言っているのかもしれないですが、でも結局無力なんですよね。
こういった人は毎日のように「訴えましょう」とbotのようにいろいろな悲しい事件にリプライを飛ばしています。

「知らぬが仏」を少し大切にしていきたいと思います。