何かを始める=自分が無能であるという確認作業
本当に才能や能力がある人は別として、少なくとも私は最近こうだと確信しつつあります。
一番才能を感じているときは「何もやっていないとき」です。
何事も始める前は「自分は天才では?」と勘違いして物事を始めます。
ダニングクルーガー効果なんて単語が有名ですね。
そして、だんだんと既存の作品のすごさが理解できるようになり、もう少し続けると「え?実はコレやばくね?」となり、「うわー……勝てない」となったりします。
世の中にある作品は思った以上にすごい作品だらけだとその時理解します。
世間的には駄作と言われているものであっても、そんな駄作にすら手が届かないわけです。
「この本面白くない」と言っても書籍になって書店に並んでいる時点で、多くの大人がその作品に人生の貴重な時間を投じているわけですね。
「人生を賭けた」というと多少大ごとかもしれないですが、実際はそういった側面もあると思います。全く売り上げが見込めない作品はそもそも誰も編集したがらないですし、書店に並ばせたくもないですからね。
SNSの発展により井の中の蛙でいられる時間がとても短くなりました。
SNSに投稿した瞬間世界選手権に参加したことになります。
作品も気軽にネットで販売できるようになりました。その瞬間、少なくとも全日本選手権には参加したことになります。
ランキング上位層にはその業界でのトップランナーが並び、そのランキングの中に自分の作品も載ることになります。
YouTuber(VTuber)もそうですね。「はじめまして!」と初回の動画を配信した瞬間、それこそ「HIKAKIN」や「Gawr Gura」「宝鐘マリン」との時間の奪い合いに勝たないとみてくれない世界に足を突っ込むわけです。
このような環境で作品を発表し続けるのはメンタル的に結構来ますよね。
それでも、何かのかけらみたいなものをつかみたくて毎日せこせこPCと向き合っています。
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