国家公務員を6年で辞めた理由
note初投稿
はじめまして「かっくんパパ」です。
初めての投稿なので、自己紹介的にまずはこれまでの経歴をご紹介させていただきます。
タイトルにも書いていますが、中でも6年余りで「国家公務員を辞めた」という点が客観的に引っ掛かりポイントかな?と思いますので、この記事ではそこを中心に掘り下げていくつもりです。
生い立ち
では早速生い立ちから(なんの面白味もないかもしれませんが…)。
1993年生まれ
首都圏のちょっと田舎で大学卒業までを過ごす
地元の公立小中学校を卒業後、「実家からチャリで通えるから」という理由で地元の(自称)進学校へ
高校卒業後、早稲田大学に進学
大学卒業後は、国家公務員試験を受け某中央官庁に入省
入省5年目(社会人5年目)の時に結婚
翌年(入省6年目)長男が誕生。と同時に転職活動開始
入省6年半ちょうどで国家公務員を退職し、現在民間の大手広告?IT?企業に勤務
…と、淡々と箇条書きにしてしまいましたが、
要するにちょっと田舎の超普通な家庭で育ったのに、
何の因果か官僚となり、それも6年余りで辞めた
「ちょっクセがありそうな奴」くらいに思っていただければと思います。
国家公務員になる。
さて、お待ちかね(誰も待ってない)の「国家公務員を辞め」る前哨戦、「国家公務員になった」理由についても簡単に書いておきたいと思います。
おそらく世間のイメージでは…
安定している
9時~17時勤務(さすがにまだそんな印象の方はあまりいない…!?)
お国のために
権力
…といったところが、国家公務員に対する印象、あるいは国家公務員を志望する人の動機と想像される方が多いだろうと思います。
しかし私の場合は全くそんなことはなく、
大まかな理由は…
普通の民間企業の就活をしたくなかった。
特にやりたいことがなかった。
の2つでした。
1はどういうことかと申しますと、
いわゆる「就活」に対して…
「何十社、下手したら100社以上エントリーし、大した興味もなく説明会に行って点数を稼ぎ、何が見られているのかよくわからない面接でとにかくすべての企業に対して「めっちゃ行きたいです!」と嘘をつきまくる」
というイメージを抱いていた私は、「そんなくだらないことしてたまるか」と思っていました。
かといって何か「これが俺の道だから突き進むぜ」といえるほどの熱い思いもく、消去法的に「とりあえず選考方法は合理的で納得」「まあ待遇は良くも悪くもないだろう」という不純な動機で国家公務員試験を受けることになりました。
お察しの通り皆様が国家公務員になるような人間として想像なさる真面目で誠実な人間では全くないので、友人からはよく「向いていない」「お前が国家公務員になれるなんて日本は終わりかも」と言われたものでした。
国家公務員を辞める。
前述のように書きながらも、元来不合理なことや不条理なことには納得できず、どうにかしたい。もっと生きやすい世の中にしたい。といった思いは心の奥に少なからず秘めていましたし、法律や政策をはじめ我が国に関わる様々な事柄を「誰が・どこで・どんなふうに考え・動き・決まっていくのか」というプロセスを知れることはそれなりに面白かったのですが、やはり友人の指摘通り自分の性分に合う世界ではなかったのか、幸か不幸か長男が誕生するタイミングで辞職を決意します。
在籍中はかなりいろいろなポジションや業務を経験しましたが、大体5年目くらいから本気で辞職を考えるようになりました。
理由は色々ありますが、一番大きな理由は「誰のために」仕事をしているのかわからなくなったことでした。
正直、中央官庁の仕事というのはあまり割に合わないと思います。
日本全体の平均と比べたときには悪くはないお給料ではあり、ある程度有給を使える雰囲気にもなってきたりというのはありますが、仕事の量や責任の大きさ、プレッシャー、あるいは在籍する人の能力や学歴などを踏まえて考えると、かなり薄給で下積みも長いです。
そんな待遇でなぜ中央官庁に残る人がいて、頑張れるのかというと、やはり「日本のかじ取りをしている」という自負と正義感なのだと思います。
このモチベーションでギリギリ踏ん張っているというのが実態です。
それにも関わらず、ここ十数年ほど「政治主導」を掲げて様々なことが政治的な思惑や空気の中で決まり、そのよくわからないところで決まった政策方針に対して官僚が中身を詰めていくしかない…というのが最近の構造であり、そうした仕事の仕方だと「いつの間にか決まった方針にとにかく従って、汗水流しているが、これって誰のために何をやっているんだっけ…?」とわからなくなり、
一方で60~80時間/月残業が当たり前なハードワークが続くと、
真面目に自分の仕事の意義や目的を見失わないようにしている人ほど「俺は何をやっているのだろうか」という徒労感にさいなまれます。
ついつい長くなってしまいましたが…
政治や国際情勢に振り回されるのではなく、誰のために何をしているのか納得感のある仕事をしたい。
さらに自分個人のキャリアとしても、何をやってきて何ができる人間なのかということをしっかり積み上げられる仕事をしたい
というのが辞職を決意した大きな理由です。
結局どんな人間なのか
つらつらとつまらない話をたくさん書いてしまいましたが、
詰まるところ私は不条理なこと、合理的でないことが大嫌いで、その気持ちに正直に生きてきたという自負があります。
ですので、そうしたメンタリティーとこれまで培ってきた経験から導いたノウハウや考え方であったり、世の中で起こっていることに対する見解などを思うままに発信していきたいと思っております。
こんな私ですが、これから投稿していく記事が少しでも多くの方の気づきになったり、世の中に対する問題提起につながれば幸いです。
どうぞ宜しくお願い致します。