見出し画像

チャンスに気づきたいなら、映画を観て感性を磨こう

映画「PERFECT DAYS」を観てきました。

※ネタバレはありませんが、鑑賞を予定されている方は読まずに映画を楽しむことをおすすめします。

アカデミー賞にノミネートされ、主演の役所広司はカンヌの最優秀男優賞を受賞し、各所で絶賛されている本作ですが、観ても何が言いたいのかわからなかった人が結構多いのでは思います。

「主題はズバリこれです!」とはっきり明示せず、「ああ、こういうことか」と観客に気づかせるように作られた映画だからです。

この気づける人、気づけない人の差は何かというと感性です。

「感性」とは、物事の印象や性質などを感覚的・直感的に把握する能力や心の動きのこと、あるいは、感覚的で繊細かつユニークな印象やニュアンスを表現する能力のことである。前者は「感受性」と言い換えられ、後者は「センス」と言い換えられる。

weblio

普段から映画を観たり小説を読んだりしている人は、登場人物の心情の微妙な揺れや裏側に隠されたテーマを、断片的な表現から想像し感じとることができます。

逆に、テレビのバラエティーやショート動画などの、テロップや大袈裟な演出を入れた「子供でもわかる面白さ」にばかり触れている人は、繊細な演出を理解することができません。

つまり、観た人の感性の度合いがバレてしまう、踏み絵みたいな映画なんですよ。
こわ〜い!!笑

で、この感性なるもの、物語を楽しむためだけじゃなく、日常にもビジネスにもガッツリ使えるのです。

なぜなら、微細なチャンスや違和感に気づくのも感性だから。

例えば、仕事能力が同じくらいの感性が豊かな社長と、感性が乏しい社長がいたとします。

変化の多い時代にどちらが会社を成長させられる?
次にヒットする商品を生み出せるのはどっち?

データ分析や過去実績だけでは答えが出ない、VUCA(不確実で不安定)の時代に大きな強みになるのが感性や直感による判断なんです。
(詳しくは山口周さんの著作をどうぞ↓)

一般人でも、感性豊かな人がとっくの昔に気づいていることを、そうでない人は事態が表面化するまで気がつけないので、遅れを取ったり問題を大きくしたりしやすいです。家族や人間関係のトラブルで多い気がします。

マニュアル通りにやれば誰でも同じところに行ける時代なら、感性はあまり必要ないかもしれません。

でも今後は、感性レベルの差で人生ステージが決まるくらい重要だと個人的には思っています。

感性レベルが高い人同士が集まって時代を先導し、それを見て追随する人、低い同士で集まって「分かりやすく簡単なもの」にとどまる人。

棲み分けされてどんどん差が開いていくと思います。

感性は、映画を観て意味深なシーンの意味を考えたり、絵画を見て湧き上がる感情を観察したりすることで磨かれていきます。

勉強よりはずっと楽しいと思うので、ぜひ映画鑑賞や芸術鑑賞をしてみてください。

私も映画をもっと見ます!

この記事が参加している募集

最近の学び

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?