石巻・・・狂気が支配する都市
私は石巻にある「あゆみ野クリニック」で内科、心療内科、漢方内科、高齢者医療をやっています。
ある患者さん。業務になじめず、鬱状態になりました。そこで私が「鬱状態だから一ヶ月の休業を要する」という診断書を発行したら、会社の社長がその人の家に来たのです。たまたま本人はその時外出しており、母親が「本人は外出しています」と言ったところ、その社長が「いや、代筆でいいからこの書類に署名してくれ」と言い、老母は訳も分からないままその書類に本人の名前を書きました。
ところが今日、なんとその老母が代筆署名した書類が、退職届であったことが判明しました。
本来本人が作成して自筆署名すべき退職届を会社が勝手に作って本人ではない母親に代筆させ、それをもって「あなたは6月末で退職したことになっている」と本人に告げたわけ。
労基署に相談したら電話口で担当者が絶句して、ウチは労働基準法に基づく案件を扱うのですが、と言うのです。その通りです。本人が自筆署名すべき退職届を会社が勝手に作って本人ではない母親に代筆署名させた、なんて言うのは、労働基準法の想定外です。労働基準法は労働者の権利を守る法律ですが、まさかそこまで・・・これから私の感情をはっきりと言葉にしますが・・・異常で気違いで頭がおかしい経営者、なんてのは想定してないのです。
じゃあこの社長は違法じゃないのか、と言えば、無論違法です。この社長は犯罪者です。何故ならこの社長の行為は刑法159条1項「有印私文書偽造」に相当するのからです。
刑法159条1項は次の通りです。
行使の目的で、他人の印章若しくは署名を使用して権利、義務若しくは事実証明に関する文書若しくは図画を偽造し、又は偽造した者は、三月以上五年以下の懲役に処する。
有印、とありますが刑法の文面には「印章もしくは署名」とありますから署名だけでこの刑は成立します。本人の署名が必要な退職届を会社が勝手に作成して本人のあずかり知らぬところで母親に代筆させれば、当然これに該当し、その刑罰は「3カ月以上5年以下の懲役」。罰金刑はないのです。つまり、罰金払って済むんじゃ無いってことです。必ず懲役刑に処せられるのです。
私は今日、本人に
「あなたがこれで泣き寝入りをするのなら、もう私はあなたを助けない。こんな馬鹿げた低レベルの話まで私は首を突っ込まない。だがあなたが戦うのであれば、私はあなたを助ける」と言ったのです。
今日のところ本人は納得したようですが、まあ、石巻でもかなり在の場所ですから、これでどうなるか。はっきり言って石巻の、しかも在のあたりは「無法地帯」です。刑法犯罪が平然とまかり通るのです。そしてこれまで石巻には、私のように「これは刑法犯罪だ」と説明する医者はいなかったわけだ。
でも今は、石巻に私という医者がいて、「あなたの会社の社長の行為は刑法犯罪であって、懲役刑です」と患者に説明します。今までは何が何だか分からず泣き寝入りしていた労働者も、あゆみ野クリニックに飛び込んでくればそういう知識を得ることが出来る。そうしたら、「なんとあの社長は刑法犯罪をやったのか。懲役になるんだ」と理解して、「戦おう」という話になります。
そう言う私が疎ましいと思うなら、いつでも私を潰しに来なさい。クリニックに火を付けようが、私を刺そうが、何でもして宜しい。しかしそう人間は、必ず私によって適切な法の処罰を受けることになります。
今、石巻には私がいます。これまで平然とまかり通っていたこうした馬鹿馬鹿しい犯罪は、今後私に話が繋がる限り、必ず法の裁きを受けてもらいます。私は、石巻市民全てに敵対するためにここにいるのではありません。石巻に巣くうこのような無法者と敵対するために、ここにいます。そのものどもは、徹底的に私を憎むが良い。お前達は私の敵であり、かつ石巻市民の敵だ。お前達がこのような無茶苦茶をやる限り、石巻に未来は無い。
市民の敵どもよ。私は徹底的にお前達と戦う。お前達が振り回している石巻の慣習が法に勝てるかどうか、お前達の犯罪行為が私がいる石巻でも通用するかどうか、目にもの見せてくれようではないか。
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