戒名

まあその。日本の仏教の僧侶っていうのは、ほとんどが腐っています。何しろ世襲制なんだもの。ブッダは「全てを捨てろ」と言ったんです。それでなんで僧侶が「家業を継ぐ」んでしょうかね。ブッダの教え通りなら、僧侶に家業なんかないです。ブッダは「何も執着するな。どうせ何かに拘ったところでそれは自分のものにはならない。なにかにしがみついたらそれはめんどう、くろうのもとになるだけだ」といったのです。それなのに坊主が商売をする。

人が死ぬと戒名ってのを付けるでしょう。死後の名前だというのですが、それは真っ赤な嘘です。そもそもブッダは戒名だの、そもそも「死後の名前」だなんてことは一言も言っていません。本来の仏教には戒名などと言うものは存在しない。

戒名で一番お値段が高いのが「居士」です。でも居士というのは元々ビマーラキルティーというインドの人(中国では維摩)が出家せず、坊主にはならなかったがブッダの教えの神髄を理解していたので彼を尊敬して居士と読んだというのが初めです。維摩居士です。でも維摩居士は生きている間にそう呼ばれたのであって、死んで居士になったのではありません。ブッダはあくまで「この生を如何によりよく生きるか」を説きました。死んだ後どうなるのかなどと言うことは、ブッダの教えの中ではせいぜい「おまけ」みたいな話です。

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