則天武后と西太后

中国史上最大の女難は則天武后と西太后だと言うが、両者はまったく異なる。則天武后は卓越した統治能力を有し、中国史上唯一女帝として武王朝を起こした。彼女の悲劇は、その武一族にろくな人材がいなかったことだ。だから武王朝は彼女一代で終わった。 西太后は禁中の陰謀に長けていただけで、統治能力は0だった。あれは単に清朝の寄生虫に過ぎず、結局清朝を滅ぼした。しかし西太后に統治能力がなかったことは中国にとっては幸いであったかもしれない。もし彼女が則天武后ほどの統治能力を持っていれば、中国の政治面での近代化は相当遅れただろう。

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