消費税

消費税を廃止しろという意見に対し、現在世界196ヶ国の内150ヶ国以上で消費税が導入されており、そのうち消費税を完全に廃止した国は存在しませんと言いました。



いまや消費税は世界中の主要国で、税収の最大を占めています。だからそれを廃止するなどと言うことは、言うのは簡単ですが現実には不可能です。



税金というものは全て、払う側からすれば取られる金・・・盗られる金という方がより切実でしょうが、そう言うものです。しかし税金には、社会を維持するために富を再配分するという側面があります。これは税の非常に根源的な存在理由です。



しかし、消費税が導入される前の所得税のように、自分が得た収入の7割を税で取られるとなれば、それは勤労意欲を削ぎます。働くのが馬鹿馬鹿しくなるのです。だから、所得税の最高税率は、50%を上回ってはいけないのです。税として納める金額は、最大限その人が稼いだ金の50%,半額が上限です。100億円の内70億円税金でも自分に30億円残るのなら何が文句があるのか、と言う人は、「人間の心理」が分かっていません。自らの才覚で得た金の内、社会に税として還元することを納得出来る上限は、50%です。洋の東西、時代を問わず、そうなのです。人間は社会を形成する生きものだから、社会に何ほどかを還元する。しかしそれは、その個体が得た富の半分を上回ってはいけません。半分が上限です。残り半分がいくらであっても、です。



だから、所得税率の上限は50%を上回ってはダメなのです。それ以上になれば、優秀な、有能な人々がその社会を捨てるからです。いくら自分が生まれ育った社会でも、自分が努力して得た収入の半分以上を税として徴収されたら、その人はその社会を捨てます。これは経済学や社会学より、心理学の問題です。



所得税は50%が上限だから、不足分は消費税が補うのです。

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