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女性のキャリアについて考える

先日「女性で年収600万円以上の人はどんな職業か?」というYouTubeが目に留まりました。その動画では、女性たちが職業と年収と仕事の大変さなどを語っていたのですが、とある重要な視点が欠落していました。それは「結婚・出産・育児などを経てキャリア継続できるか?」という女性特有の課題です。

どれだけ高収入の仕事に就けたとしても、再就職でキャリア採用されなければ継続性がありませんし、家事や育児と両立するならば職場環境の柔軟性も必要になってくるはずです。今回はそういった視点から女性のキャリアについて考えてみます。

■産休や子育てを視野に進学先を選択
世の大半の女性は、将来やりたい事や勉強したい内容で進学先を選ぶと思います。私の場合は少し違っていて、子育てが終わったあともキャリア継続可能な仕事は何か?という消去法で進学先(学部や学科)を選びました。

教師、公務員、医療職、法律系、会計系などが当時考えていた職業です。兄が氷河期世代ど真ん中で相当な苦労をしていたので、将来の希望とかいうものはなく、自立して生活するためには何になれば良いか?だけを考えていました。(なんとも可愛げのない女子高生でした…)

この時点では後に新卒入社するIT系は、かすりもしていませんでしたし、興味すらありませんでした。

■就活でIT系に興味を持つ
実際に就活を開始した頃、「IT知識不要!フレックスで自分らしく働こう!」みたいなキャッチコピーに惹かれて、某IT企業の説明を聞きに行きました。その説明会で好印象だったのは、
・説明しているのが現役女性エンジニア
・フレックスタイム制
・産休&育休実績あり(5名以上)
・入社後研修で資格取得
といった部分でした。

バイト先の先輩がIT企業に就職したのを思い出し、さっそく連絡をしてアレコレ実情を教えてもらえた事も幸運でした。結果的にその企業には応募しませんでしたが、現在は主要取引先として日々仲良くさせていただいております。(案外、世間は狭いものです)

■最終的にスキルと資格に救われた
些細なキッカケでIT企業に就職した私ですが、結婚して退職した時は「色々考えすぎだったかな〜」と思いもしました。しかし実際には専業主婦から再就職する際にこの上ない武器になると後に経験することになります。

4年も前線を離れていたのに、退職した時より良い給料で採用してもらえたのは、スキルと資格がビシっと書かれていたおかげでした。(後に上司から採用理由を聞きました)  

結果的に産休も育休も取得することはありませんでしたが、巡り巡って将来を悲観していた可愛げのない女子高生の読みが見事当たったことになります(笑)

■再就職 × 給与アップが期待できそうな仕事
冒頭のYouTubeの話に戻りますが、再就職だけで言えば一定のブランクがあっても様々な仕事で再就職可能だと思います。しかしキャリア育成や給与アップを考慮すると、その幅はグッと狭くなるだろうなと感じます。

動画で年収600万円以上として紹介されていたものの中では、以下のような仕事です。
・営業
・ITエンジニア
・医療系
・施工管理
・経理や会計士
・建築士
・公務員

もちろん条件や待遇は各社で異なりますので、上記の仕事が必ず600万円を超えるという事ではありません。またIT業界に関しては自分の領分でもありますので、別記事で補足説明をしたいと思います。


私個人の意見としては、実体験も踏まえたうえで女性こそ早くからキャリアについて考えるべきと思っていますが、実際この話に興味がある女子高生&女子大生は1割にも満たないだろうなとも感じます。

オシャレとかメイクとか音楽とかそういうモノに忙しいでしょうし、いまはSNSもあるので映えも気にしないといけないでしょうから、資格だのキャリアなんてものには価値を感じないかもしれません。

それでも、過去の私のように「私は将来、お金に困らずに生活できるのかな?」と思うような人が居たならば、この記事が少しでも参考になることを祈ります。また今は興味のない人も「そういえばそんな事を言ってた人がいた気がする」とどこかで思い出してもらえたら嬉しいです。

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