hey1周年だよ!STORES.jp愛を勝手に語る編
hey1周年企画第4弾。同じオフィスで働くようになって数ヶ月、お互いのサービスについてぶっちゃけどう思ってるの?
その実態を探るべく、前回にならってheyの代表の佐藤裕介さんと今度はコイニー株式会社代表取締役社長の佐俣奈緒子さんを別室に呼び出して、こっそりSTORES.jpについて語っていただきました。
※heyはオンラインストアを作れるサービスを手がけるSTORES.jpと決済サービスを手がけるコイニーが統合してできた会社です(くわしくはこちらをどうぞ)。
──STORES.jpは、はじめどういう印象でした?
佐俣奈緒子(以下、な):おしゃれなイメージがあったなぁ。実際のストアを見て、今まで知らなかった世界を見れた気がする。
佐藤裕介(以下、さ):ネット文化圏って感じがするよね。売り上げが大きいストアが必ずしもインスタグラムやSNSで膨大なフォロワーを抱えているわけではなかったりするのも驚いた。こういう方たちが使ってくれているなら成長余地があるなと思った。
──サービスを見ていると、やはり努力のあとが見えたりするんでしょうか。
さ:削ってる機能が多いんですよ。意図を持ってやっていなかったり、やっていたけれどやめたものだったり。それは自分たちのお客さん像が見えてないとできないことだからすごいなぁって。
──そういう決断をするのは難しそうですよね。
な:あやちゃん(STORES.jp代表の塚原文奈)が徹底的に顧客のほうをむいていて、それをチーム全員があたりまえにやってるのがすごい。ユーザー像の解像度が高いチームだから、感覚的になにをするべきかわかってる。それに、Coineyに比べてユーザーからいただく要望の幅が広いんですよ。その膨大な要望の中から実際の改善に落とし込むかどうかの取捨選択には、哲学を感じます。
──STORES.jpは施策も幅広いですよね。
さ:そうだね。STORES.jpがすごいのは、ビジネス的なエゴに良くも悪くも左右されずに機能や施策の優先度を決めていること。例えば、僕らの売り上げの多くを占める、売り上げの多いお客さんのための機能の優先度がすごく低いんですよ。そこは彼女がぶれないんですよね。僕は数字から入るけど、実行者であるあやちゃんの世界は全く違うもので、それが僕は本質的に正しいと思った。数字責任を負いながらそれができるのはすごいこと。誰もやらないから。
──一緒に働いていて、つらそうに見えたことなどはありましたか?
さ:ずっとつらそうだったよね
な:特に最初のほう。
さ:会社のモードによって求められることが違うじゃないですか。以前は短期の目線で、今この瞬間にお客さんが喜んでいるかどうかが大切だったけど、中長期の目線にスイッチしたわけです。そうすると手触りで行動を評価できないし (現時点での仕事は、1年後、2年後にユーザーが喜んでくれるものになる)、基準も変わる。現時点の提供価値に対して過剰な組織を持つことにもなる。これは誰がやっても大変なこと。
な:8ヶ月くらいの間にこの変化が起きたんだもんね。変数は一番あやちゃんが一番多かったんじゃないかな。
──塚原さんの存在っておふたりはどう見えていますか?
さ:ぼく、めちゃくちゃ人見知りなんですよ。だからかなり長いこと彼女がけっこうややこしい人なんじゃないかと思っていたんです(笑)彼女は彼女のこだわりを持っていて、ぼくが彼女の考え方の土俵に乗ったうえで議論するまで話が噛み合わなくて。なんでこんなこというんだろうってお互い思っていたじゃないかと思う。でも、初めて一緒に地方に行った時、好きなネットサービスの話が盛り上がりすぎて空港で飛行機を待たせちゃったんだよね。乗客の人全員待っててさ。なのに出発したら、あやちゃん飛行機で爆睡してて。あの時くらいから関係性変わったなぁ。
な:私は、こんな世間擦れしていない、いい人いるんだって驚いた。あやちゃんって、朝一番に来て夜おそくまでずっといい人だから本当にすごいなって思う。イライラしてる時もきっとあるんだろうけどずっと出さない。キャラの裏表がないからね。
──そういうキャラクターだから今の3人の関係があるように見えますね。
な:そうだね。もし不満をためこむタイプだったらこういう関係にはなれていなかったかもしれない。
さ:もしもふたりで連帯してて、そこに僕ひとりって状況だったらきつかったなぁ。
な:つらいね。でもこの3人は普段からあまり不満がないみたいなんだよね。
さ:お互い他の人に対しての期待値がすごく低いんじゃないかな。ふたりからなにか期待されてるっていうプレッシャーを感じたことがないんだよね。ここで僕がどうにかしてくれるんだろう、みたいな。
な:heyはさとくんの遊び場になればいいなと思ってるので。期待値も過剰に持ってない。あやちゃんにも、変な期待はしてないな。信頼はしてるけど。
さ:おもしろい関係だよね。
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この原稿は、後日STORES.jpの塚原文奈さんに読んでいただき、いただいたお返事がこちら。
次の1年も楽しくなりそう。
(写真:北川 雅博・三浦 巧/聞き手・執筆:出川 光)
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