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まっすぐに働いた経験は、いつまでも宝物にできるので。フクロウラボの採用チームの話

フクロウラボの採用広報の定例が始まる時間になった。そわそわとバーチャル背景を設定して「こんにちは」と発する声がいつもよりも弾んでいることに気づく。少しずつ入室してくるメンバーを待ちながら、髪型や部屋の背景や、この間オフィスで行った撮影の話をする。クライアントと業務委託の関係のはずなのに、少し懐かしい親近感を持っているのに気づく。これって何だったかな。

一緒に仕事をするようになってもうすぐ2年が経とうとするフクロウラボの採用チームについて記事を書くことになった。一緒に働く仲間を募集している彼女たちのことを書いて、人事経験のある人が読んでくれるのもいいけれど、もう少し書きたいことがある。このメンバーからいつも感じている「まっすぐに働く」ことの喜びについて。

そのイメージが伝わるように反対の状態を挙げるとしたら、「斜に構えて働く」だろうか。頑張っている人を見るとなんだか格好悪いような気がして悪口を言ったり、自分の仕事がくだらないものだと愚痴ったり。私自身もそうなったこともあったし、そのほうが時間がすぐに過ぎたりする。何にでも”(笑)"をつければ格好がつき、そういう組織に流れる甘やかな悪口の誘惑ほど面白そうなものはない。けれど、そうやって働けば働くほど、思いを馳せてしまうのが「まっすぐに働いた」経験なのだ。そのさなかにいる時は、辛かったり、苦しかったり、許せなかったりすることもあるけれど、なにかひとつの目標に向かって、まっさらな気持ちでメンバーと一緒に立ち向かった経験が。

羨ましくなるほどのまっすぐさ。

採用チームのみなさん。多分目見田さんの推しを見てるところ

フクロウラボの採用メンバーと働き始めた時、あまりにもまっすぐなので及び腰になってしまったのは今だからできる話だ。ド正論で会社の未来を語る代表の清水さんと、その夢を代わりに実現するぞとばかりに目を輝かせている紙谷さん。「こうさんと働けて嬉しいです!」と紙谷さんが言ってくれるのに、ちゃんと答えられるのか不安だったのを今でも覚えている。今ではそんな不安は吹き飛んでしまったが、それもこの採用チームのメンバーのおかげ。ひとりひとりを紹介しよう。

紙谷さん。いつも笑顔なのってすごい。

まずは紙谷夏美さん。この採用チームの学級委員的存在で、クラスで私が学校を休んだらノートを貸してくれそうな優等生タイプだけど、ちゃんと悩んだことがある人が持っている柔らかさも持ち合わせている。懐が深いのに、意外とドライなところがあって気楽になんでも話せる。会社のこと、代表の清水さんのことをいつでもちゃんと代弁できて、フクロウラボではたらく全員を愛している彼女を私は「フクロウラボの宝」とこっそり呼んでいる。

中村さん。いつもアイディアがあってわくわくしてる。

中村恵子さんは運動が趣味だというパワフルな女性。運動部の部長タイプのさっぱりしたカリスマ性があって、それに裏打ちされた優しさもある。素直すぎるほど素直な上、突破力があって、撮影をアテンドしてもらうと中村さんのおかげであっという間に終わってしまう。いつもすごいなと思うことは、ズルをしないことで、普通なら絶対サボってしまうTwitterのフォロワーを少しずつ増やすという仕事を引き受け、あっという間に1000人を超えるフォロワーを作ってしまった。

目見田さん。みんなの幸せをまず考えるタイプ。

最近仲間に加わったのが目見田水紀さん。「フクロウラボのファンです」とすべてのnoteを読んで入ってきたツワモノで、ユーザー目線の人事の達人。このnoteはこうしたら読みやすい、この応募要項はこうしないとわからない、などいつでも採用候補者の目線で話してくれる。例によって学校のキャラクターで例えるならメイクや制服の着こなしがうまい人気者、だけど推しについて語り始めると止まらないギークなところもあって、私がこのチームに入ったらまず心のよりどころになるだろうな、と想像できる存在だ。視野が広くて気づかずに風穴を開けるのが得意。彼女がいることで採用チームにいろいろな視点がどんどん持ち込まれているのを感じる。

こんなメンバーがこれから起きうる上場やメンバー拡大などの変化に向かい働いているのだ。外から見ている私まで羨ましくなってしまうほどまっすぐに、確実に組織をよくしながら採用活動を進めている。組織が大きくなるにつれて必要になる評価制度、MVVの策定などにも取り掛かり、進んでいく拡大に耐えうる組織づくりに奮闘している。それはベンチャー企業に持たれるステレオタイプな、ドラスティックなやり方ではなく、1%の改善を毎日すすめるような堅実な賢さだ。そうやって採用したメンバーは長く働いているし、実際にインタビューでもみんな口を揃えて「会社が好き、メンバーの人柄がとにかくいい」と話してくれる。カルチャーフィットの満足度の高さと採用の実力を感じさせられる瞬間だ。

斜に構えないで、ピュアに働けるのって嬉しい

わいわい。

これまで何社かを、社員やフリーランスとして関わった経験から、働く姿勢は組織の雰囲気や周りのメンバーでいくらでも変わるものだと思う。やる気に満ち溢れてまっすぐな気持ちで入社しても、飲み会なんかで愚痴を聞いているうちにやる気が萎えてそちらになびいてしまうこともあるし、ぼんやりした気持ちで入社しても周りに感化されて働くうちにシャッキリと前を向くことができることもある。事実、私もフクロウラボの採用チームと働いているおかげで前向きな気持で少しでも良い記事を書こうというモチベーションを分けてもらっている一人だ。時々影響され過ぎて、「会社員羨ましいな...」と思ったりするほど。

ただ仕事に向き合って、まっすぐに働いてみたい人。あるいは、そんな時の思い出に時々思いを馳せたりしている人。もともとまっさらな気持ちでいる人だけではなく、そんな人にもフクロウラボの採用チームで働くことをおすすめしてみたい。少人数のチームから上場を経験し、大きくなるまでのでこぼこな道をこのメンバーと進んだ経験は、いつか思い出して絶対に楽しいものになるから。そういう経験があると働くことそのものを悪くないなと思えるし、そうやって作った組織に自分も加わって進んでいけるなんて、なんて贅沢なんだろうと思う。

フクロウラボの定例が終わり、この懐かしい親近感が何だったか思い出す。小中高一貫の学校に通った私の、クラスメイトに持っている感情に近いのだった。一緒に何かを頑張れる存在に、約束しなくても毎日会える。それをこっそり噛み締めながら、憧れと羨ましさのようなものをもって青春を過ごしていた友人みたいな存在なのだ。一緒に働きたくなったら、彼女たちに連絡してみてほしい、おそらくすごく元気な返事が返ってくるので。

*この記事はフクロウラボの運営しているnote「Fukurou Magazine」のために書いたものです。

(写真・文:出川 光)

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