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(112) ニューノーマルとしてのオンライン授業・研修の土台(3/3)評価モデル

2021年1月31日(日)

前回の記事では、ニューノーマルとしてのオンライン授業・研修の土台というテーマで、運営におけるモデルについて書きました。今回は最終回として評価のモデルについて書きたいと思います。

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これまでの2回の記事は下記からご覧ください。

(007) ニューノーマルとしてのオンライン授業・研修の土台(1)

(008) ニューノーマルとしてのオンライン授業・研修の土台(2)

・オンライン授業や研修における評価

オンライン授業や研修では、公正なテストを実施することが困難です。個別にオンラインでつないでいるだけですので、教室に集めて一斉にペーパーテストをするような環境にはなりません。当然、受講者は、テスト問題を解くために、手元の本を見るでしょうし、インターネットを検索するでしょう。そしてそれをテストする側からコントロールするのは困難であり、もしやろうと思えばコストが高くなります。

しかし、これはオンライン授業や研修においては、一斉方式のペーパーテストがもはや不適切なものになっていることを示しているということです。インストラクショナルデザインでは、評価はオーセンティックなものであるべきだということを一貫して主張しています。オーセンティックとはどういうことかというと、特定の知識や技能が習得されたことを確認するためには、それが使われるリアルな状況の中でテストされるべきだということです。

この視点でニューノーマルの中での評価モデルを考えたとき、次の3点がポイントになると思います。それは、測定の基準としての「ICEモデル」、評価材料としてのポートフォリオ(あるいはオーディション)、そして「No Rating」(あるいは活動全体の評価)ということです。

この3つを順に取り上げていきましょう。

・ICEモデル

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