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【アドラー教科書】(8) 生きることを全体として捉えるための科学

2024年6月4日(火)

火曜日は『アドラー心理学の教科書』の記事を連載しています。

1.1 アドラー心理学はどういう科学か

(1) 生きることを全体として捉えるための科学

21世紀に入って、よく生きるためにはどうしたらいいかという課題が心理学という学問に対して期待されるようになりました。セリグマンとチクセントミハイという心理学者が「ポジティブ心理学」という立場を旗揚げしました(*1)。彼らがポジティブ心理学という言葉で主張したことは「これまでの心理学は、心理的にネガティブな人、病気の人をゼロの普通の状態に戻すことが中心だった。これからの心理学は、心理的にゼロの人、多くの普通の人がどのようにしたらポジティブに、幸せに生きることができるかを追求するべきだ」ということでした。

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