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(075) 日本教育工学会フルオンライン大会から学ぶこと

2020年9月14日(月)

9月12, 13日(土・日)に日本教育工学会の秋季全国大会がフルオンラインで開かれました。この前の3月の春季全国大会は、コロナのため急遽「試行」としてオンラインによって行われました。今回は準備からオンライン大会による開催でした。結果として大成功だったと感じました。開催のために働いていただいた方々に感謝します。

2日間のほぼすべてのプログラムに参加しました。正直なところ、対面での大会開催の時は、全部のプログラムに参加するということはありませんでした。それがオンライン大会では、身体的にも無理なくできるということがわかりました。その分、得るものも多く、充実していました。

この記事では、それを記録のためにツイートしたものを時系列で振り返りながら、まとめてみたいと思います。

・パジャマのまま朝から参加できるオンライン大会

この通り、朝起きたらすぐに大会に入れるのは感動です。

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キーノートはミネルバ大学のBen Nelsonさん。

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続いて質疑応答。質問はチャットやQ&Aの機能で送ることができますので、大きな会場で手を挙げるよりも気軽にできます。

・「通訳ボタン」の恩恵(通訳者は必要)

この時点ではZoomウェビナーに「通訳ボタン」があることに気づいていませんでした。英語の聞き取りに苦労しましたが、実は通訳ボタンで日本語で聞くことができたのです。

もちろん、裏で通訳の方を配置しておくことが必要です。自動ではないです。これが自動通訳できるようになればすごいですね。自動通訳でなくても、英語字幕が出るようにしてもらえるとかなり助かります。YouTubeでは字幕機能が搭載されていますので、これは実現可能性が高そうです。

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続いて、Nelsonさんも加えて、オンライン授業についてのシンポジウム。ここでも、日本語は英語に、英語は日本語に通訳する人たちが裏で活躍していました。

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・ポスター発表セッションはオンライン開催の勝ち

秋季大会はポスター発表形式となっています。ポスターは事前にオンラインで掲示してありますので、どれを聞きにいくかを決めておくことができます。時間はワンセッションで70分です。20分くらいで切っていけば、3つの発表を聞くことができますね。

セッション中はZoomでプレゼンを聞いたり、質疑をすることができます。ポスター発表のガヤガヤした臨場感はないですが、クリアな音声でやりとりできますので、オンライン開催の方に軍配が上がるでしょう。

また、Zoom以外にGoogle Jamboardが開いていて、発表ごとのボードに付箋を貼っておくことができます。これは発表後1週間まで開いているとのことです。コメントを残すのにいい場所です。

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私のボードには、Zoom中にもらった質問とその回答を貼り付けておきました。良い記録になります。

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今回はZoomのレコーディングは無しとされました。が、発表者は個人的な使用に留めた上でレコーディングを認めるのがいいと思いました。質問ややりとりを後で整理するのに便利だからです。

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・オンライン懇親会も楽しい

懇親会もオンラインです。100人ほどが参加しました。本当は会場であった、札幌のプレゼンを聴きながらドリンク。その後、6人でランダムブレイクアウトで雑談。これも、誰に巡り合うのかがギャンブルで楽しいですね。

1時間くらいの長さでちょうどいい感じでした。

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・2日目もごきげんです!

2日目に入ります。長時間の飲み会や夜更かしによる体の疲れが全くないので、2日目もごきげんでセッションに参加できます。

ポスターZoom発表は、やはりいいです。たくさん勉強できます。

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将来構想ウェビナーでは、パネリストのプレゼンの間に質問・コメントを収集して、それをJamboardでまとめていく。まとめ係の人のスキルが高いです。

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査読についてのチュートリアル。こうして編集担当理事が顔を見せて会員とコミュニケーションを取るということが大切だなあと感じました。

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・まとめてみると

最高でした。個人的には、(コロナが収束しても)もうずっとこの形式でいいんじゃないかと思ったり。まあ、でも交流はリアルが楽しいので、そのためだけに会場に行ってもいいかな。参加した皆さん、裏方の皆さん、ありがとうございました。

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