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【アドラー教科書】(25) 「第1部:自己のしくみと働き(自己覚知)」へ

2024年10月8日(火)

火曜日は『アドラー心理学の教科書』の記事を連載しています。

前回までで、「第1章 導入:よく生きるための科学」が終わりました。その構成は以下のようになりました。

  • 第1章 導入:よく生きるための科学

    • 1.1 アドラー心理学はどういう科学か

      • (1) 生きることを全体として捉えるための科学

      • (2) 個人全体として動いている

      • (3) 「勇気」を持って行動している

      • (4) 「勇気」についての質疑応答

      • (5) 「所属」を求めている

      • (6) 「所属」についての質疑応答

      • (7) 共同体感覚を育てる

      • (8) 自己受容、所属、信頼、貢献の感覚

    • 1.2 アドラー心理学の応用領域

      • (1) アドラー心理学を固有の領域に応用する

      • (2) アドラー心理学に基づくとはどういうことか

      • (3) 子育て・親教育への応用

      • (4) 学校教育への応用

    • 1.3 現代心理学とのつながり

      • (1) アドラー心理学から現代心理学へのつながり

      • (2) ポジティブ心理学の起源としてのアドラー心理学

      • (3) アドラー心理学ベースのコーチング

全体の構成は、以下のような14章構成で進めていこうと考えました。14章構成なのは大学の授業で教えることを想定しているためです。

  • [1] 導入:よく生きるための科学

  • 第1部:自己のしくみと働き(自己覚知)

    • [2] ライフスタイルの形成、所属、劣等感

    • [3] ライフスタイル類型、家族布置

    • [4] 早期回想によるライフスタイルの推定

    • [5] ライフスタイルの実践

  • 第2部:他者の理解と人間関係(社会的覚知)

    • [6] ライフタスクとは

    • [7] 仕事とキャリア

    • [8] 交友と愛の関係

    • [9] 教育と育児

  • 第3部:感情の理解と創造性

    • [10] 感情と仮想的目標

    • [11] 信念と価値判断

    • [12] 私的感覚から共通感覚へ

    • [13] 共同体感覚

  • [14] まとめ:勇気から行動へ

実際書き始めてみると、第1章に詰め込みすぎて、重くなりすぎたという感じはあります。ですので、本にするときには、もう少しコンパクトにしようかなと考えています。

さて、ここから「第1部:自己のしくみと働き(自己覚知)」に入ります。第1部では、「自己覚知」つまり、自己というものの成り立ちとそのしくみについてアドラー心理学ではどのように考えているのかについて書いていきます。ここで、アドラー心理学の重要なキーワードである「ライフスタイル」について説明することになります。

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