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036 [おとなの遊び] 大人になってから学問/リトリート/新しいストーリー/環境を強制的に変える

今回は、おとなの遊び・おとなの学びにまつわるとりとめのない短文を集めています。

大学を終えて、十分大人になってから、学問や研究の基礎をもう一度やってみると、すごく楽しいのではないか

「大人の科学」って面白いですよね。学校を終えて、十分大人になってから、こういうことをもう一度やってみると、すごく楽しい。生徒だったときの楽しさとはまた別の楽しさがある。

どういうわけか『18歳からの「大人の学び」基礎講座』(北大路書房, 2016)がコンスタントに売れ続けています。この本を出したときは、これはニッチな本なのでたくさんは売れないだろうと思っていたので、意外でした。

考えてみると、この本が売れているのは「大人の科学」的な面白さなのではないだろうかと思いました。大学を終えて、十分大人になってから、学問や研究の基礎をもう一度やってみると、すごく楽しいのではないか、と。

新しいこと、楽しいこと、自分にしかできないこと、そのために撤退していく

あと半年も経つと私は59歳になり、60歳もまもなくです(2017年時点)。早稲田大学は定年が70歳ですので、まだ働く時間はあります。とはいえ、ゼミ学生を持っているので「はい、今年で指導は終わり」というわけにはいきません。年単位で計画を立てていったほうがよさそうです。つまり徐々に縮小、撤退していく作戦です。そして定年時には、最後のゼミ生に学位を出して終わり、という形にしたいのです。

仕事では撤退戦に入るわけですが、それ以外のところでは新しいこと、楽しいこと、自分にしかできないことを開拓していきたいと思っています。そうしたことに時間を割くための積極的な撤退戦というのが理想です。

新しいこと。本を書くことは常に新しいチャレンジです。書くという行動はいつも同じ辛い作業なのですが、テーマが新しいものであれば常に冒険になります。

楽しいこと。自分の成長や進歩が感じられることはすべて楽しいことになり得ます。テニスはもちろん続けていきますが、絵を描くことや、書道なんかは楽しそうです。あと、死ぬまでにやってみたいことはサーフィンです。

自分にしかできないこと。自分にしかできないことで、他の人たちに喜んでもらえるようなことがあれば、それを探していきたいです。そのために新しいことをやってみて実験するのです。

週末はリトリートしよう

リトリート(retreat)というのは、仕事や日常生活から自分を切り離して、新しい自分をスタートさせるという意味だそうです。

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