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【論文】Journal of Individual Psychology 2022冬号の論文紹介:パターン・フォーカス・アプローチ、侮蔑的な政治的党派性、ドライカースの心身相関の指摘
2023年2月15日(水)
Journal of Individual Psychology (JoIP) はNASAP (North American Society of Adlerian Psychology, 北米アドラー心理学会)の論文誌です。私は2021年から個人的にこの雑誌を購読しています。そこでどんな論文が載っているのかを要約から紹介します。そうすることで、現代のアドラー心理学の研究者や実践者がどのような関心を持っているかがわかると思います。
なお、紹介文は論文アブストラクトを私がさらに要約したものです。前回に続き、この号の5本の論文の残りの3本を紹介します。
(3) アドラー派のケース概念化と心理療法:パターン・フォーカス・アプローチ
アドラー派の心理療法の中のパターン・フォーカス・アプローチという方法の紹介です。著者は長年このテーマで実践・研究しています。アドラー派心理療法の新しいアプローチはこのほかにもうひとつあるらしくて、それはCorey編集のTheory and Practice of Counseling and PsychotherapyのAdlerian Therapyの章で紹介されています。この本は2016年に出版されていますが、新版は印刷中です。
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