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8. まとめとふりかえり

今回のポイント
・アドラー心理学の中心概念は「劣等感、ライフスタイル、共同体感覚」の3つ
・私たちは生きていくために、自分の感情、認知、行動を使う
・それらを統一するものを(仮想的に)「個人」と呼ぶ

いよいよ最終回となりました。アドラー心理学とは何かということをまとめておきましょう。

8.1 アドラー心理学の中心概念

アドラー心理学は、人が生きるとはどういうことなのかについての1つのモデルを提供しています。もしそれを受け入れるなら良く生きるための方向性を見いだすことができるでしょう。もちろん良く生きるための方法は無数にありますので、アドラー心理学の考え方は1つの選択肢にすぎません。あなたがそれを便利だと思えば、それを使えばいいのです。

アドラー心理学の中心概念は「劣等感、ライフスタイル、共同体感覚」の3つです。人は生まれてから死ぬまでずっと不完全な存在です。しかしこのようになりたいという自己理想は常に持っています。その落差が劣等感として感じられます。しかしそれはネガティブなものではなく、成長しよう、進歩しようという原動力として働きます。

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そうした中でこうなりたいという自己理想と、現在はこうだという自己概念が固まっていき、自分がいる共同体にうまく所属するための最適な形としてライフスタイルが作られていきます。これがだいたい10歳くらいまでのことです。

自分が存続するためにどうしたらいいかを考えるのは生まれついてのものです。しかし、自分は他者や共同体のためにどう行動すればいいかを考えるのは学習していかなくてはなりません。そうして共同体感覚が作られていきます。共同体感覚が発達した人は、ありのままの自分を受け入れ(自己受容)、共同体に居場所があり(所属)、他者を信頼することができ(信頼)、共同体に貢献することができます(貢献)

8.2 行動、認知、感情はどのように動くか

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