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5. “感情”とは何か

今回のポイント
・目的論をとるアドラー心理学では、感情にもまた目的があると考える
・悲しみ、怒りのようなネガティブ感情であれば、「このようなことは起こってはならない」という目的
・怒りがわいたときは、自分の願いや期待が勝手な思い込みではないかを点検してみると良い

5.1 “感情”とは何か

今回は、「”感情” とは何か」というトピックです。

感情は持続する状態 (affect) と、一過性のもの (emotion) とに分けられます。両者をまとめて感情と呼んでいます。基本的な感情として、楽しさ、満足、安心、喜び、興奮といったポジティブな感情と、驚き、悲しみ、怒り、嫌悪、恐れといったネガティブな感情があります。

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すべての行動、すべての思考に目的があるとアドラー心理学では考えています。ですので、感情にもまた目的があると考えます。これは常識とは違った考え方です。私たちの常識では、自分に喜びを感じさせるような出来事が起こって、その結果として自分が喜びを感じると考えています。また、自分に怒りを起こさせるような出来事が起こって、その結果として自分が怒りを感じると考えています。つまり、感情は結果として起こるものだと考えています。

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アドラー心理学を理論と実践の両側面から学んでいきます。質疑応答やワークも含めて再現されていますので、分かりやすく学ぶことができます。第1部…

アドラー心理学の中心的なアイデアを学び、自分の人生に実践していきます。質疑応答やワークも含めて再現されていますので、生活に活かしながら学ぶ…

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