マガジンのカバー画像

ちはるのファーストコンタクト(2018年)

327
2018年に書かれたマガジン「ちはるのファーストコンタクト」の記事をすべて収録しました。300本以上あります。
¥3,000
運営しているクリエイター

2018年8月の記事一覧

【アドラー心理学の理論】#18 個人の主体性:勇気と怖れ、そして自己欺瞞

月曜日はアドラー心理学のトピックで書いています。 4月12日(木)から早稲田大学エクステンションセンター中野校で「アドラー心理学入門」(全8回)が開講しました。この連載では、講座の内容を同時並行でお伝えしていこうと思います。講座に参加できない方にも、その雰囲気が伝わればいいなと思っています。 前回は「人生の宿題=ライフタスク」として、交友のタスク (The Social Task) 、仕事のタスク (The Work Task)、愛のタスク (The Love Task)

¥100

「号外日記」5本(2017年8月のnote記事より)

noteマガジン「ちはるのファーストコンタクト」を定期購読いただき、ありがとうございます。定期購読を開始してもその月より前の記事は読めませんので、定期購読者向けにときどき過去の記事をまとめて読めるようにしています。 今回は、2017年8月のnote記事から、「号外日記」5本をまとめてお届けします。号外日記とは、このマガジンを定期購読してくれる人が増えるたびに書いている記事です。テーマは雑多ですので、とりとめもない話が多いです。 01 採用担当の人には学生の卒論とGPAを見

¥100

【本】山本秀樹『世界のエリートが今一番入りたい大学ミネルバ』:これからの教育の形を先取りする。

木曜日はお勧めの本を紹介しています。 ■要約既存の大学には自己変革を実行するインセンティブとメカニズムが存在しない。MOOCによって誰でも基礎知識に無償でアクセスできるようになった。その次の段階を担うミネルバ大学では4年間のカリキュラムを、学び方を学ぶ(1年目)、自分の軸を探る(2年目)、実社会への応用/実証実験を学ぶ(3・4年目)とした。その中で生涯使える実践的な知恵を身につける。それは、個人の能力(クリティカル思考とクリエイティブ思考)と対人能力(効果的なコミュニケーシ

¥100

研究するということは個人の統合かもね。

水曜日はフリーテーマで書いています。 先日の第3回おとなの研究会では、塾生の皆さんの研究発表を聞きながら考えていた。研究するということは最終的には個人の統合ということなのかもしれない。 「研究する」というと、一般的に、堅苦しく、生真面目で、形式ばったものを連想させるかもしれない。しかし実際にはそれとは逆で、自由で、個性豊かで、クリエイティブなものだ。その人の研究発表を聞いていると、いやがおうでも「その人自身」が現れてしまうものなのだ。研究というのは、どうしようもなくその人

¥100

自分の専門に第2の専門をつける

火曜日は「教えること/研究すること」のトピックで書いています。 第一線で働いている人は、それぞれに自分の専門あるいは得意とする分野を持っているだろう。「自分の専門」とは意識しなくても、一定の期間努力していれば「この領域については100人に1人の人材だ」と言えるようなものができてくる。 百分の1の技能を身につけたら、第2の専門に展開する。そうすると百分の1かける百分の1で、1万人に1人の人材になることができる。さらに第3の専門を身につければ、百万人に1人の人材になることがで

¥100

【アドラー心理学の理論】#19 個人の主体性:質疑応答

月曜日はアドラー心理学のトピックで書いています。 4月12日(木)から早稲田大学エクステンションセンター中野校で「アドラー心理学入門」(全8回)が開講しました。この連載では、講座の内容を同時並行でお伝えしていこうと思います。講座に参加できない方にも、その雰囲気が伝わればいいなと思っています。 個人の主体性についての質問に答えていきましょう。 [Q01] 自己欺瞞をしている自分に気付くようになり前向きになるよりも、いかに自分が言い訳ばかりしているかがわかりとても自分がいや

¥100

【注目記事】生産性を高める方法/変数のその先

土曜日は「注目記事とヒント」を書いています。FacebookやTwitterでシェアした記事を取り上げて感想やコメントを書きます。 187 科学的に実証された、生産性を高める型破りな5つの手法 188 変数のその先に何を想定するか 187 科学的に実証された、生産性を高める型破りな5つの手法医療従事者の多くは日記をつけています。プロの科学者のほとんどが「研究日誌」をつけています。目覚ましい活躍で世に知られた人たちも定期的に日記をつけています。どうやら、日記をつけると生産性

¥100

「号外日記」5本(2017年7月のnote記事より)

noteマガジン「ちはるのファーストコンタクト」を定期購読いただき、ありがとうございます。定期購読を開始してもその月より前の記事は読めませんので、定期購読者向けにときどき過去の記事をまとめて読めるようにしています。 今回は、2017年7月のnote記事から、「号外日記」5本をまとめてお届けします。号外日記とは、このマガジンを定期購読してくれる人が増えるたびに書いている記事です。テーマは雑多です。荒削りなアイデアも多いです。 01 週末はリトリート(しよう)。 02 使って

¥100

【本】『10代のうちに知っておきたい折れない心の作り方 』/『使える行動分析学 じぶん実験のすすめ 』/『スタディスキル図鑑 自ら学習する力をつける 』

木曜日はお勧めの本を紹介しています。今回は2017年6-7月に取り上げた本を再録します。 水島広子『10代のうちに知っておきたい折れない心の作り方 』:大人にも役に立つ内容。 島宗理『使える行動分析学 じぶん実験のすすめ 』:自分に意味のある行動を習慣化する着実な方法を学べる キャロル・ヴォーダマン『スタディスキル図鑑 自ら学習する力をつける 』:学ぶことの全体を見渡すことができる 水島広子『10代のうちに知っておきたい折れない心の作り方 』:大人にも役に立つ内容。■要約

¥100

デザートを無料サービスされたという感じの行動経済学

火曜日は「教えること/研究すること」のトピックで書いています。 最近では授業でも講座でも研修でも、最後にアンケートをして参加者からの評価をいただくことになっている。こちらが用意したアンケートフォームを使うこともあれば、主催者が用意したフォームを使うこともある。いずれにしても講座でよかったところ、また、改善するとすればどこかを記述式で聞くのは共通している。 講座を終えたあとの仕事は、このアンケートを注意深く読むことだ。これは楽しみでもある。最近発見したことは、講座の良かった

¥100

【注目記事】高い家賃は無駄ではない/出欠確認はツイッター、宿題はSlackで/人のつながりに関するインタラクティブなガイド

土曜日は「注目記事とヒント」を書いています。FacebookやTwitterでシェアした記事を取り上げて感想やコメントを書きます。 184 高い家賃は無駄ではない、それが良い投資になるなら 185 出欠確認はツイッター、宿題はSlackで…… アメリカの大学でいま起きている変化 186 人のつながりに関するインタラクティブなガイド 184 高い家賃は無駄ではない、それが良い投資になるなら高くて生活環境の充実した都市に引っ越すことを選んだ場合、より高い給料と、幅広い人脈をも

¥100

「授業のデザイン」3本(2017年7月のnote記事より)

noteマガジン「ちはるのファーストコンタクト」を定期購読いただき、ありがとうございます。定期購読を開始してもその月より前の記事は読めませんので、定期購読者向けにときどき過去の記事をまとめて読めるようにしています。 今回は、2017年7月のnote記事から、「授業のデザイン」3本をまとめてお届けします。 01 デモンストレーション授業を受ける立場になって初めて気がつくことがある。 02 システミックなつなぎ目の見えない授業。 03 人は解決しなければならない問題を解決しよ

¥100

【本】平野 啓一郎『私とは何か――「個人」から「分人」へ』:いろいろな顔を持つことへの肯定。

木曜日はお勧めの本を紹介しています。今回はこの本を取り上げます。定期購読者が増えるたびに、感謝を込めてその日の記事を全文公開にしています。 ■要約たった1つの「本当の自分」など存在しない。対人関係ごとに見せる複数の顔がすべて「本当の自分」である。これを「個人 (in-dividual) 」の対立語として「分人 (dividual) 」と呼ぶことにする。個性とはこの分人の構成比率によって決まる。分人の概念を導入すると、個人は分割できる。一方で、それぞれの分人は他者との関係にお

¥100

「雑談や脱線がおもしろい」とは言われるけれど。

水曜日はフリーテーマで書いています。 いろいろなところから依頼されて研修やワークショップを開いている。メインテーマはアドラー心理学とインストラクショナルデザイン(教える技術)の2本だ。 最近は、両方を組み合わせてというリクエストも多い。本当のことを言えば、両者にはまったく関係がない。アドラー心理学は臨床心理学の基盤であるし、インストラクショナルデザインは行動分析学が発端だ。けれども両者はなぜか相性が良い。運動技能の教え方、認知技能の教え方とうまく進むのだけれど、態度(社会

¥100