9-号外_バラ

「号外日記」5本(2017年8月のnote記事より)

noteマガジン「ちはるのファーストコンタクト」を定期購読いただき、ありがとうございます。定期購読を開始してもその月より前の記事は読めませんので、定期購読者向けにときどき過去の記事をまとめて読めるようにしています。

今回は、2017年8月のnote記事から、「号外日記」5本をまとめてお届けします。号外日記とは、このマガジンを定期購読してくれる人が増えるたびに書いている記事です。テーマは雑多ですので、とりとめもない話が多いです。

01 採用担当の人には学生の卒論とGPAを見てほしい。
02 著書を解説するビデオを作って本を読んでもらうソーシャル・リーディング。
03 テニスのゲームカウントを記録しておくことの意味。
04 子どもの夏休みの宿題「読書感想文」「日記」「自由研究」の手伝いをお願いされたら。
05 私のセミナーでは、ブック形式のスライド資料は先渡しです。

01 採用担当の人には学生の卒論とGPAを見てほしい。

大学生の就職活動は一段落したところです。就活の面接で卒論のことを聞かれたり、履修科目の全体評定値であるGPAを考慮に入れる会社が出てきているという記事を先日読みました。これはいい兆候です。採用試験にあたって、卒論やGPAを見てくれる会社がもっと増えるといいなと思っています。

卒論とGPAを採用担当が重視することで、大学の教育はより良くなります。

それは、学生がゼミと授業に真剣に参加するというよい効果を生み出します。そのことによって、教員はよりよい授業やゼミになるように工夫するでしょう。「学生が授業に真剣に参加する」ことと「教員が授業を工夫する」ということがサイクルとして回るようになります。

「授業や成績なんか気にせずに大学生は自由にやれ」という懐古的な人もいるでしょうが、授業をキチンとこなした上で、自分の自由なことをやっている学生はたくさんいます。授業をこなした上で、それ以外の自分の時間をどのように有意義に使うかということは、大学時代にできる自制心のトレーニングになるでしょう。

就活が行われる4年次の前半には、まだ卒論はできていない段階です。しかし、それまでの1年間で可能なことはたくさんあります。テーマを決め、予備的なデータやインタビューをとり、それを分析することは可能です。逆に、1年間で研究の目鼻をつけなければならないという締切効果があれば、頑張れるはずです。

大学の授業に重くのしかかっている問題は、実際の授業クラスの中に、やる気のある熱心な学生と、単位さえ取れればいいと考えている学生が混在していることです。その一方で、ハードワークだが実力のつく授業と、楽に単位が取れる「楽単」授業が混在しています。

この二分化された状況は、GPAが就職のために意味を持ち、学生も教員も大切な「評価値」として認識し始めることで、改善していくことが期待できるのです。

02 著書を解説するビデオを作って本を読んでもらうソーシャル・リーディング。

最近考えていることが、自分の著書を少しずつ解説するビデオを撮って公開してみたらどうだろう、ということ。

たとえば『幸せな劣等感』(小学館新書)を取り上げて、一章ごとに短いイントロをビデオで収録する。3分くらいかな。で、それをきっかけにして本を読んでもらう。

ショートビデオを見てから、本を読む。はたしてそれはどんな体験になるだろうか。それをやってみたい。

そんなふうにして本の一章を読んでもらってから、感想とか質問とか自分の体験談とかを電子掲示板に書いてもらう。それ専用の書き込み場所を用意しておく。

あるいはYoutubeのコメント欄に書いてもらうのが一番簡単かな。

・ショートビデオを見る
・本の一章を読む
・感想コメントを書き込む

そうすると、ソーシャル・リーディング(みんなで読書)という感じに近くなる。ちょっと楽しい読書体験になるんじゃないだろうか。

03 テニスのゲームカウントを記録しておくことの意味。

どんな職業でもそうだけど、大学教員もまた心身の健康が資本なので、定期的な運動は欠かせない。

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