Kogitone

年々、「わたし」というこの世でもっとも意味不明な生き物が、透明になっていく。全く透明化…

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年々、「わたし」というこの世でもっとも意味不明な生き物が、透明になっていく。全く透明化する前に、何かを記しておくのも悪くない。でも、その日が来る頃には全部の履歴を完全に削除して、透明な対象となるのです。

最近の記事

映画<怪物>に潜む光線

怪物、だ〜れだ! 抱える君へ 子どもたちの住む世界には怪物が潜む。その子どもの頃を引きづったまま、生きる大人のなかにも、残り火のように怪物は、潜み、生き続ける。 時に、狂気を演ずる怪物は、いつか誰かによってつくられた、<普通>という、もう一方の怪物と微妙にズレを生じて舞い踊る。 怪物は自分のなかにも眠っている。その狂気を飼い慣らしながら、どうやらここまで生きてきたに過ぎない。 グッバイ怪物といえるのは、ボクが灰になるときまで、待たなければならない気がする。 そもそも

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      • オレンジ・カードってナニ?

        ゴールデンウィークは毎年のように、部屋を整理するのが恒例行事。 今年はオレンジカードなるものを発見。 懐かしい、と思いながらテレフォンカードだと勘違いした勢いのまま、蜘蛛の巣が張ってる公衆電話ボックスから使えるのかと、カードを入れようとするが、入らない。 はじめは公衆電話め、おぬし壊れおったな、と憤慨をするも、よく見るとこれってテレフォンカードじゃない。 オレンジカードって書いてあるぞ。ナニ、オレンジカードって? さっそくネットで調べるとJRの乗車カードだとか、そういえ

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