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こぎん刺しのテディベア「総刺しこぎんクマ」誕生まで。

総刺しこぎんクマはこぎんを全体に施した「総刺し」の布を使ったテディベア。型紙はもちろんデザイン、こぎん刺し、縫製などすべて一人で手作業で作っています。
kogin*bear styleの看板アイテムとして2013年誕生。今年7周年を迎えました。

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大きな特徴は、目鼻を付けていないこと。
よりスタイリッシュになり、こぎん模様や本体の色がよりシンプルに楽しめます。
だけど、手足と首の動きで作るポーズはどこかユーモラスで、機械的な雰囲気を和らげてくれます。

今日はその総刺しこぎんクマが生まれるまでを書いてみたいと思います。私は2011年からこぎん刺しを使ったテディベアを作り始めました(なぜ、こぎん刺しのテディベアだったかは、最初の記事「はじめまして、こぎんくま作家です」を読んでいただけると嬉しいです)。当初は、足底と首の飾りのクルミボタンにこぎん刺しが入っている、普通のテディベアでした。

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作っていくうち、もう少し違う形にしたい。もっとこぎん模様が活きるような個性がほしいと考えるようになりました。

テディベアを本格的に作る前、目鼻をつけず和柄生地でテディベアを縫ったことを思い出し、今度は自分のオリジナル型紙で作ることにしました。

そこから試行錯誤の末…というほど苦労は実はしませんでした。
うるさくならないよう模様の配置に気をつけたこと、
バランスを考え毛足の長いテディベアの生地は使わないことと、
それに合わせて型紙を作ること、くらいでした。

第1号は2013年2月9日生まれ(ガラケーで撮影した画像です)。誕生した時の達成感というか、これだ!という感じはまだ覚えています。

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現行のタイプより、こぎんの割合が高いです。生地はウールを使いました。

大人の空間にもなじむぬいぐるみを、というコンセプトは誕生時から現在に至るまで変わっていません。
それからバランスなどいろいろ考えて現在のかたちになりました。

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もともと私は、普通のもの、ありきたりのものではつまらないと考えるタイプ。これからも「こぎん×something」で独自のベアを作っていきたいです。

総刺しこぎんクマはiichiで販売中 https://www.iichi.com/shop/koginbearstyle

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