学生出産という選択肢を選んだ話
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学生出産という選択肢を選んだ話

初めまして。「人生の選択肢を増やす」ということをテーマに、IT企業で営業企画をしながら、パラレルキャリアを広げようとしている人、こげちゃんと申します。

突然の告白ですが、私は第一子を大学3年生の時に出産しています。(そして昨日で結婚6周年を迎えました。わーい。)

自己紹介の前にまずは、妊娠発覚から大学卒業までの約3年間の学生出産レポを書こうと思います。

だいぶ長くなってしまいましたが、「こんな選択肢もアリなんだ。」と思ってもらえたら十二分に嬉しいです。

大学生、妊娠発覚。

2014年1月、妊娠が発覚した。

大学2年生、成人式が終わったばかり、13歳年上の彼とは付き合って1年半が経過したころだった。

「卒業したら」「いつかは結婚したいね」とは、言っていたけれどまさか自分が妊娠しているとは思っておらず、検査薬をして陽性だった時の衝撃は今でも強く覚えている。

二人で産婦人科にいって、エコー写真を見て「おぉ、本当に私のお腹に子供がいるんだ」と月並みですが嬉しくて涙ぐんだこともよく覚えている。

この時点で子供を産むことに迷いはなく、2人の中では結婚しようという方向性に。

また、当時は大学よりもアルバイトに熱中していて、「学校を辞めたい」という話を親にしたこともあった。

なのでぶっちゃけ「これで大学を辞めるきっかけができた」とすら思っていた。(いま覚えばとんでもない奴でお恥ずかしい。。)

いざ、妊娠と結婚の報告をしに私の実家へ。

彼は間違いなく人生で一番緊張していて、私は前日の夜コンタクトを外し忘れものもらいになって、眼帯をしていた。なんでこんな日に…

(以下回想)

夫「娘さんを僕にください。」

両親 ポカーン

夫「お腹に赤ちゃんがいるので、結婚したいと思っています。」

両親「で、どうするの?」

私「子供は産みたいと思っている、大学は辞めようと思っている。」



両親「子供を産むのはいいと思う。

けれど大学を辞めるのはちょっと待って、よく考えて。

その先就職するにしても、家庭に入るとしても

大学を出て置いて損はないと思う。

できるところまで続けて見たら?」


衝撃だった。

妊娠したら大学(学生)を続けることができない、と固定概念を持っていた私は、妊娠を継続しながら大学を継続する方法があるのか、と。

考えてもみなかった。

そして、今思えばこの両親の言葉が人生のターニングポイントとなった。

両親のいうこともわからなくはないので、調べてみると「絶対無理」から「あれ?なんとかなるのかも?」に変わっていった。

計画通りには進まない、妊娠生活

こうした経緯で、妊娠を継続し、大学も継続する方向に進み始めたが、まずいつからいつまで大学を休むのかという話になった。

当時1月、出産予定日は9月だったので、4月〜8月末までの春学期は通学、夏休み明け10月からの秋学期は休学し、半年または1年後に復学しようと計画をたてた。

そこには子供が生まれてからは実際に何が起こるかわからない…であれば、妊娠期のうちに取れる単位は取得しておこうという狙いがあった。

しかし早速、妊娠・出産・子育ては計画通りにいかないという洗礼を浴びることになった。

幸い悪阻はそこまで重くなかったが、私の場合妊娠期は「守り」に入るのか、普段の10倍内向的でネガティブ思考に…

今思えば、「人間のホルモンってすごい…」と冷静にとらえることができるけれど、初めての妊娠でそこまで客観的に自分をみることができず、「学校にいきたくないよ~~~」と彼(夫)に号泣しながら、泣きついたこともあった。

加えて通学に片道2時間かかっていたため、妊娠満員電車に耐えかねて途中から通学することができなくなってしまった。

結果、春学期は1単位も取得することができなかった。

こんな状態で、卒業ができるのかと周りも不安だったことでだと思う…(すまん。)

大学生の産育休

ほぼ通学できなかった大学3年の春学期も終わり、夏休みに入ると出産は目前に迫っていた。

先にも書いた通り、出産前後はさすがに通学継続は難しいので、”育休”のため休学を検討したが、その場合は在籍資格を保持するために一定の金額を納入する大学が多いかと思う。

私が通っていた大学では、休学の場合は半期ごとに費用が掛かるのに対し、退学→再入学制度を利用すれば、再入学金のみでそれまでに取得していた単位の保持とテストなしで再入学することができることがわかった。

子供の保育園や健康状態など不確定な要素が多い子育ての中で、予定通りの期間で復学できるかわからなかったので一度大学は辞めて、再入学制度を利用することにした。

ただこの制度も5年後10年後まで変わらずあるかはわからないので、「子育てが落ち着いたら」ではなく、目安1年間の育児休学を経て2015年10月に再入学することにを目標としていました。

正直辞めてしまって、本当に卒業できるのだろうか?そのまま退学してしまうのではないかと自分の不安もありましたが、結果として子供を産んでからの方が真面目に通学し、残り1年半の大学生活を経て無事卒業することができたました。

大学生、保活をする

はじめての妊娠・出産・育児に戸惑いながらも、なんとか子供も無事1歳を迎えることができ、大学復学に向けての準備を始めることに。

私が大学に通っている間子供は、というと保育園に登園していた。

あまり知る機会はないと思うのですが、保育園は親の大学通学を理由に入園することができます。

細かい条件などは自治体によって異なるようですが、一般的には就労以外にも妊娠、出産、保護者の病気や、親族の介護、看護、就学、求職活動、災害やDVなどを理由に保育園を利用することができる。

ただし、それらはあくまで「利用することができるベース」条件、ここにいわゆる「保活」が乗っかってくる。

残念ながら、当時住んでいた区は保活激戦エリア。

大学通学でも点数については就労と同様、授業時間に対して点数化されるけれど、退学中なので求職中と同様の点数となってしまう。

かつ年度途中(10月)の入園希望だったので認可園入園はそれはそれは絶望的な状況だった。

なので、秋学期は半年間認可外保育園に預けて、通学実績と通園実績の点数を貯めて翌年4月から認可園へ転園することに。

なんとか再入学の1か月前に、最寄りから2駅離れた認可外の空きが出たので、滑り込みで復学することができた。本当にドキドキだった。

認可外から認可園に移るというのは、本当に残念ながら保活戦国時代ではよくある話…なので、就労であっても大学通学であっても子供の保育園については大きく差がないかと思います。

子連れ就活

復学し3ヶ月もたつと2017年卒に向けた就活が解禁になった。

我が家には次の議題、子連れ就活が待っていた。

子供を産むまでは大学を卒業したら、当たり前に就職するだろうと思っていた。

しかし、結婚し子供を産んだことでそもそも仕事をするのかしないのか、子供を預けてまでする仕事なのか、を仕事を始めてもいないのに悩むこととなった。

これを書き始めると文字数がさらに大変なことになってしまうので、子連れ就活の詳細についてはいつかまたかけたらと思っていますが、本当に真っ向からキャリアに向き合い、自分と向き合うことができた就活でした。

何も考えず大学生活を過ごし、就活していたら、ここまで向き合うことはなかったと思う。

結果として「家族を守れるのは、いざという時に自分自身が自立していること。そのために仕事をする。」と決意し、新卒正社員で仕事をすることと決めました。


育児休学、保活を経て、夫や両親の協力を得ながら日々の授業や卒論、就活、インターンなど子育てと大学生の両立の日々をなんとか送ることができた。

無事2017年3月に卒業、新卒でIT企業に入社し現在は子供2人を育てながら働くワーキングマザーになりました。

ここまでは、あくまで個人の体験レポをつらつらと書いてきたわけですが、最後に少しでも有益性を出せればということで、学生出産のメリットと反してデメリット寄りなよく聞かれることをQA式で書いておければと思います。

学生出産のメリット

①体力のあるうちに妊娠出産育児をできる

まずは、何と言ってもコレ。出産、子育て経験者はわかると思いますが子育ては体力勝負です。

産後の体調の戻りの早さ、夜泣きの対応、保育園の送迎、日々の育児と家事と学業(仕事)の両立、休憩なしのエンドレス遊びなどなどなど、体力はあるに越したことはない。子供の体以上に自分の体が丈夫じゃないとやっていけない。

「子供の幸せはママが笑っていること」とよくいいますが、笑うためには余裕がないと不可能だと思っています。

肉体的には若い方が間違いなく余裕がある。

じゃあ精神的余裕は?というと当初は若い方が精神的余裕が少ないのでは、と思っていましたが、第二子を産んでみて、子育ては年齢関係なく、精神的にいっぱいいっぱいになる瞬間があると感じています。

②めちゃくちゃ真面目に大学に行く

ワーママのバイタリティであったり、子供を産むと女性は強くなるとはよく言いますが、「子供を預けてまで」というマインドが働くことでめちゃくちゃ真面目に大学に行きました。

実際にもともと大学を辞めようと思っていた、妊娠中は1単位も取れなかったポンコツ大学生の私でさえ、復学後は大学生活初めてのフル単位を取得しました。成績指数であるGPAも過去最高でした。授業もとても面白いと感じるようになりました。

友人からも「そのまま大学やめると思った、よく卒業したよね」といわれることが多々あります。

それは私が元から真面目な大学生だったわけではなく、子供という存在がそうしてくれたんだなぁととても感謝しています。

③学業と子育て以外のこともできる

仕事と子育ての両立であるとそれだけでいっぱいいっぱいで他のことをする余裕なんてないと疲弊してしまうかもしれませんが、大学は仕事ほど拘束時間がないので隙間時間を使いやすいです。

当時私は企業インターンをしたり、車の免許を取ったりしました。(ここは保育園の方針も影響するかもですが)

あと、仕事は会社のための成果をあげなければいけませんが、大学はあくまで自分のための成果(結果)です。子供の体調が悪く、休んでしまったとしてもトータルで成績がとれればいい、誰かに迷惑をかけるわけではない、というのは心理的にすごく楽だと思います。

仕事と家庭の両立よりも、学業と家庭の両立の方が自分の時間を持ちやすい、またその先仕事と家庭の両立をしたいと考えているのであれば両立の練習期間となるというのはメリットだと思っています。

④ライフを先取りしてキャリア形成をすることができる

30代の仕事を覚えて活躍できるタイミングで、子供がもう小学生というのは女性のキャリアにおいて強みに変えられると考えています。

後は、20代のうちにガムシャラに働いて、気づいたら子育てをしながら仕事できる環境ではない、、という状況は防げるかと思います。

ただし、子供ありきのキャリア形成になるのと表裏一体ですが。

ここは、そもそものライフプランに子供が欲しいと思うかどうかで、メリットと感じるかどうかはあるかもしれません。

また、「本当にキャリア形成できるのか」は会社、個人によるところが大きいかと思います。(だって、就職したらみんな出世するわけではないし、何がキャリアアップなのかは人それぞれちがうので)

けれど「学生出産でも自分らしいキャリアの形成ができた」というロールモデルになるべく突き進んでいくというのが個人的な野望です。

学生出産よくある質問

Q.経済的に苦しくないの?生活はどうやって成り立たせていたの?

A.これが一番多い疑問だと思います。特に学生同士のカップルだと学校に通いながら、仕事をしながら、子育てもするのは容易ではありません。

赤裸々に書くと、私の場合は夫が社会人だったため、結婚後の生活費・保育料等は夫に養ってもらい、学費は結婚前と同じく親に出してもらい、再入学金は自分の貯蓄から出しました。

色々話し合った末、我が家は当初予定していたお金(学費)は出してもらい、結婚することでプラスでかかるお金(生活費や再入学金)については自分たちでだそうということになったのです。

それを聞いて、「結婚してから親に学費を出してもらうなんて」という家庭もあれば、学生出産は関係なく生活費を親に出してもらう家庭もあります。

お金の価値観は各家庭により大きく異なるので、最初からあきらめずにどうしたら実現できるのかというのを話し合うことが大切だと考えています。

Q.若いうちに遊びたい気持ちはない?

A.もちろん飲みに行ったり旅行をしたい遊びたい気持ちが0ではありません。でも、子供を産んだら一生遊べない訳ではないです。手が離れてもまだ40代、50代で自由に遊んだり、旅行する時間はいくらでも取れると思っています。

それに子供を産んで遊びたい、楽しいの感覚が少しずつ変わってきました。

最初は独身の子達うらやましい、、と思ったこともあったけれど子供達と遊ぶ、家族と遊ぶ、ママ友と遊ぶがすごく楽しいと思えるようになってからは気にならなくなりました。人間慣れますね。

Q.就活、就職できないのではないか?

→これだけ少子化、人手不足、一億総活躍と言っている中で、「子持ち」だけを理由に門前払いする会社は減ってきているように感じます。

確かに子育ては仕事において制約になります。けれど、将来的に家庭を持ちたい、子供を産みたい、その後も働きたい、と思っているのであれば子持ち=就職できない会社で子供を産んだ後も働くのは難しいのではないかと考えています。

新卒1年目で子供がいる状況、2~5年目で子供を産む、仕事が乗ってきた30代での子供がいる状況、どんな状況でも仕事と子育ての両立にはメリットデメリットがそれぞれあると考えています。

1人のワーママになった今、伝えたいこと

私は別に「世の中のみんな、大学生出産をした方がいいよ!」とは微塵も思っていません。

特に経済面において自立していない学生の状況で、子供を身籠もるということが無責任であると言われてしまえば、そうだと思います。

そもそも個人の考えとしては、結婚してもしなくてもいいと思っています。

子供を産んでも産まなくてもいいと思っています。

このような不測の自体の中で家族や結婚に関する個人の価値観もどんどん変わっていくことでしょう。

ただ、私が唯一声を大にして言いたいのは学生が妊娠をした時に必ずどちらかを諦めなければならない、ではなくても良いのではないかと思っています。

それは本当に実現できないことでしょうか?固定概念や世間の目に左右されてませんか?あなたはどうしたいのか?(©︎リク●ート)

やってみる前に諦めるというのは、両親の言葉を借りると「少しもったいない」のではないかなと思います。

それは、学生出産だけではなく複業だったり、専業主夫だったり、週4正社員だったり、少し前までは「ナイナイ、そんなの無理でしょ」と決めつけていたものが時代とともに変化し、いつか自分が選択することがくるかもしれません。

まずは選択肢を知ることで、ふーん、そんなのアリなんだと思ってもらえたら嬉しいです。

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「人生の選択肢を増やす」をテーマに生きています。1993年生まれIT企業会社員、横浜在住二児の母、オンライン特化型ファシリテーターという3足のわらじを履いています。ちなみに大学時代に妊娠出産をした学生出産経験者でもあります。