見出し画像

畏怖と空 #25(そのゴミは誰のゴミ)

2023年9月

気付けば90回を過ぎていた。
回数を気にしていたわけでは無いけれど
私はふと、我に返るとでも言おうか
ひょっとして100回を過ぎてしまったのではないかと
そうであったなら
しまった、と。

始まりの日から数ヶ月は意識していた。
何か私の中でそれが当たり前になるまでは。
一部になるまでは。
覚悟だろうか。

いつの間にか
私はそれに慣れてしまって
特別な1日がいつもの1日に変わり
時間の経過を粗末にしていたのかもしれないと
しまった、と感じた。

安堵と感謝と
その上にある畏怖の空。
どの1日もそうであったはずで
それをいよいよ100日も終えようかというところまで
来ているのだから
何を偉そうに受け手にまわっていたのか。

登山開始前の写真
登頂時の写真
下山開始の報告

携帯電話でのやり取りの履歴が
男が何度この行動を起こしたかを
教えてくれる。

遡り急いで数える。

ひどく外野な行動。

男は何回であろうが知ったこっちゃない。
1日目をつくった時点で
100日目に私が得る理解を
すでに手にしていたのだろうから。

目撃者の一瞬にその継続は表れるか。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?