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予兆 #2(そのゴミは誰のゴミ)

さて、時は2021年7月に。
男は考える。
見方によってゴミはゴミで無くなる。
ほら、こうやって切り取ったら。

男は山に行くのが好きだ。
それは山頂でヤッホーと言いたいわけではなく
有名な山をスタンプラリー的に制覇したいわけでもなく
タイムを測ってできる限り速く駆け上がるというわけでもない(ま、時間と無縁とはいかない状況下では多少急ぐが)。
ただ
限界に近いところまで体を動かし
自然という人間の知り得ない空間が魅せてくる美に
美しいと感じた理由を知るために
山に入る。
そこで見つけてしまった光景に、現実に、
芸術とは何か を背負った探求者としてやるべきことを模索する。

美とは何か。
思考か 行動か 創り出した物体か それとも存在そのものか。

この男がこれから起こす行動が種となって
私に撒かれるのだった。

私だけではなく、
目にした人全てに撒かれているのだけれども。

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