緊急問題提起!乳幼児の連れ去り
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緊急問題提起!乳幼児の連れ去り

弁護士古賀礼子

新年度となり,わが家は,小学校の入学式を迎えるといった変化のある春である

が,センセーショナルな告発アクションに衝撃を受けてもいる

本日,国会でも取り上げられたという

実際,わが子と引き離されたという立場の方からの依頼や相談を重ねて受けてきた中で,連れ去り問題の告発というアクションに対する評価等を総まとめ復習することになるほど,問題状況が集約されて発信されているように思われる

その中で,とりわけ注目したいのが,本件が,生後わずか数か月の乳児の連れ去り問題であるという点である

親子が引き離される例でいえば,経緯ももちろん背景事情など,幅広くバリエーションが豊かであり,未就学児のケース,小学校低学年か高学年か,中学生以上か,どのケースにおいても,親子の別れは起きているし,問題解決の難易度も決して,子の年齢と相関するわけではない

無邪気な未就学児や乳幼児だからこそ,難しいこと(立ち合いが必須といわれる)もあれば,意外に円滑に親子関係を修復できるようこともある・・・他方,小学生以上に成長しているケースでは,同居中それまでの間に親子関係を構築していたことの影響がよくも悪くも受けることがあるし,親が受ける打撃の大きさは,子が幼い場合に限定されるものでもない

子自身の意思表明が可能だからこそ,悩ましい場合もあり,人格形成段階にある未熟な子どもに配慮することは実際難しいこともあるし,それまで人間関係を作っていたことによって守られるものもある

中学生以上になれば,より一層自己を確立し,独立した人格として尊重する必要がある反面,親の役割の重要性として,愛着にとどまらない物質的支援(教育費の捻出)等が要する場合もあって,それが親子関係再構築に貢献する例もある

さて,乳幼児の場合の課題は何か

親子関係を形成すること自体を奪っている

最も,成長・変化が著しく,目が離せなく,全てが愛おしい時期だからこそ,そばにいて成長を見守りたい,というのも親としての当然の望みだろうし,それが人格的利益として守られない国なのであれば,これほど恐ろしいことはない

その点の悲劇を差し置いても,深刻に受け止めたいのは,その時間親子らしく過ごすこと自体の価値が奪われると,幼い子は幼すぎるがゆえに,親を親として認識できないかもしれない危険があるということである

赤子時代の表情をそのままに成長する子もいるし,別人のように変化してしまう子もいる(髪の毛の具合かもしれない。わが子たちは,1歳を過ぎても髪の毛がなかなか伸びなかったので,けっこう別人のごとく化けている)

親としても,わが子の同一性を認識できないことは,それ自体,親として心苦しく思うことだろう

子どもにとっても,親を知らずに育つということは,たとえ,衣食住満たし,監護補助者にも恵まれて愛着も困らないとしても,自分を愛してくれる親との関わりを知らずに成長することを強いられること自体が,意思さえ持ちえないほど幼い子にとっても人格的利益に対する侵害に思う

乳幼児期の親子関係については,最大限の慎重な配慮が必要なのである

自分ごとの経験だが,乳幼児期も別居婚だったので,息子は,月に1~2回しか父と会ったいなかった

父としては,不安もあったかもしれないけど,会うたびにその不安を吹き飛ばすほどに,少なくとも1歳の段階では,父を父として認識し,会えば満面の笑顔という文字そのもののごとく笑顔が弾けて,濃厚な親子の時間を積み重ねてきたのである

客観的な同居期間(時間)に拘わらず,別居している父を父として認識・理解・ブレることのない関係性を確立していっていることがわかる

離婚したのは3歳で,その後も概ね月1回終日という程度の頻度の面会交流ではあったけども,生後1か月~3か月の頃の育休期間(パパの)に濃厚潤沢に親子の時間を過ごしていた経験(当然記憶にはないが,脳裏には沁みついているのか)要は愛される経験を満たしていることが,今もあふれる自己肯定感(ある程度自己批判能力をもって欲しいという欲が最近芽生えたが)だったりする

乳幼児期に片親との親子関係を形成できなかったことによる,人生の損失について,目を逸らさず向き合う必要があるとともに,司法に限らず,子の育ちに関係するあらゆる専門学問領域等全力を尽くして,検討する必要があるだろう

速やかに,具体的仕組みを確立しなければならない

簡単に親子断絶が起こるようなこと(それは,子のあらゆる年齢において対処すべきではあるが,特に乳幼児)がない仕組み,産後クライシスに対する正しい理解,産後ケアにふさわしい対処法,司法のあり方といった見直しが必要だろう

それが結局は未就学児等にまで引きずられてしまう問題の解消にも貢献するはずだ(婚姻期間が延伸していても,不和のきっかけが産後間もないということは実際ある)

連れ去りという問題提起というアプローチに関する是非など意見が飛び交うところではあるが,そんなことを言っていられない

この国は,父親にも子育てをするようにという推奨をしている以上,子育てをした父親(不器用ということもあるかもしれがない,そういうのをひっくるめて親に対して,母親にも父親にも)寛容な社会であること(それが国民全体の利益にもなる)を,みんなで考えるときに思う

少子化が止まらないようだ

わが家の入学した学校だけでは,1年生の人数がやたら増えていたのだけど(そういう地域の傾向?)

知らずに結婚して打ちのめされるようなことがあるなんてこと,自ずと知られていくうちに,だれも婚姻届を出さない,ということが起こっていくことが懸念されるのである

とりわけ乳幼児の連れ去りを撲滅したい

親子が自然に親子にまずなること

それが難しい国になってしまっていたとしたら,本当にこの国は終わりだ

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弁護士古賀礼子

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弁護士古賀礼子
東大和市の稲坂将成法律事務所所属 離婚後子育て応援弁護士として活躍 憲法の理念に基づくHappyMarriageを令和という新しい時代を生きる方に届け、個々人のHappyLifeを応援する。 12歳・5歳・4歳がいる3児の母。https://kogareiko.com/