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税理士のビジネスモデル1       フリーランス型

①フリーランス型モデル 自由人

ひとつ目のビジネスモデルは、フリーランス型で自由人と名付けました。
雇わない雇われない働き方です。

独立開業すると普通はこの段階から始まります。プラクティス(専門職実務)をひとつだけ持つ事業体です。顧客対応や公的書類作成というプラクティス以外に、見込み客の創造・営業とクロージング・総務・経理を、自分ひとりかパートタイマーや外注を雇って行います。

メリット

最大の、メリットは、自由であること。全ての決定権を持ち、人目を気にすることなく好きな時に好きな場所で仕事をすることができます。固定費が少なく資金繰りの心配もあまり無く、お金の管理も、事業と個人の区別が本人の裁量に委ねられており、月給制の不自由さがありません。
インターネットやクラウドサービスの進化、さらにはコロナ禍で、オンラインによる面談が特別なことではなくなり、より自由になってきています。

デメリット

プラクティスをひとつしか持たないので、自分のキャパが事業のキャパとなり、売上に上限があります。そのためある程度の高単価で仕事を受けて顧客数を制限しないと常に時間とお金に追われることになります。

最大のデメリットは、自分が現場にいられなくなった時のリスクです。もし病気で倒れてしまったら、事業がストップし売上も減っていきます。
年齢を重ねていくと、自分と同じように顧客も年齢をとっていき、事業の縮小や、廃業により売上や顧客数が減少していきます。60歳を過ぎると、これは深刻な問題となります。

私自身も、58歳の時に心筋梗塞で倒れました。幸い一命を取り留めましたが、フリーランス型モデルのリスクを、身をもって体感し事業を見直すきっかけとなりました。

最近増えているフリーランス型モデル

最近、税理士事務所を独立開業した方々とお話すると、人を雇わずにやっていきたいという人がとても多い印象です。その理由は、①雇用情勢の変化、②自由がなくなる、③お金の問題の3つを挙げることができます。

①  雇用情勢の変化 
かつてに比べ、売り手市場となり小規模な事務所は優秀な人材を確保することが難しくなりました。

自由がなくなる問題 
雇用すると、それまでのように、好きな時間に好きなところで仕事をするというような、気ままに働くことが難しくなります。また、今までなかった、労務関係の仕事も増えます。

お金の問題
給料の支払いは勿論ですが、社会保険料の負担も増えます。
これらのことを考えると、憂鬱な気持ちになりフリーランスのままでいようという気持ちになります。


フリーランス型


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