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税理士のビジネスモデル4 専門特化型 ブルーオーシャン

専門特化型モデル ブルーオーシャン


高単価 圧倒的な供給不足

バランス型モデルの業種特化が、再現性を重視した業種特化であるのに対し、専門特化型モデルは、国際税務、資産税、事業承継、組織再編税制など高度な知識やスキルが必要な業務を専門に扱うモデルです。競合が少なくブルーオーシャンで戦え、高収益になります。

ブルーオーシャンにいることの2つの強みは、高単価を提示できることです。需要と供給のバランスで供給が圧倒的に少ないため高価格になります。お金を生み出すユニットである「プラクティス」の数は少ないですが、ひとつの「プラクティス」が生み出す売上は大きくなります。

広告がいらない

もうひとつは広告宣伝費がかからないということです。見込み顧客の方からWEBサイトを検索するなどをして探してくれます。また、同業者が自社で対応できない場合、紹介もしてくれます。私も、外国人の案件や、相続税の申告事案は、専門特化した事務所に紹介していました。

採用の面においても、向上心のある優秀な人が、向こうの方から来てくれます。

とはいえ、高度な業務で専門特化するには、かなりの知識と経験とネットワークが必要となります。多くは、勤務時代に、国際税務や資産税を専門にやっていた人たちです。

長い経験が必要

いずれにしても、高度な業務で専門特化するには、長い準備期間が必要です、国際税務をやるには英語力が必須ですので、海外留学やワーキングホリデーで海外に住んでみるのも良いと思います。

英語の勉強のためにワーキングホリデーでカナダへ

私は、税理士試験受験生時代、当時ビッグ8(現在は、合併によってビッグ4)と呼ばれた、外資系の会計事務所に憧れていました。入社試験を受けましたが、英語力不足で入ることができませんでした。26歳の時に一念発起して、語学留学とワーキングホリデーで、カナダのバンクーバーに渡り、約2年間滞在しました。
日系人の自動車やさんから中古車を買ったことで、日系人会計士を紹介してらい、そこで働くことができました。その会計事務所を辞めるときにプライスウォーターハウス(現在のPWC)のバンクーバー事務所を紹介してもらい、さらにそこで大阪事務所を紹介してもらって帰国し就職しました。
(わらしべ長者みたいに、そこまではうまくいきました。)

国際税務を断念
大阪で独立した当初は、国際税務的なことをやろうとしましたが、如何せん大阪では市場が小さすぎました。また、クライアントになる外国の方も失礼ですがB級の方々で、異常に貸倒率が高かったです。
当時、インターネットもまだ普及しておらず、東京のクライアントを獲得することもままならず、結局国際税務はやめてしまいました。
現在なら、シェアオフィスを借りて住所を東京の都心部にするなどの方法で地方にいても対応できると思います。

プロフェッショナルとして稀有な存在になる

税理士は、税法のプロフェッショナルです。その高みを目指すために、若手の税理士さんや、これから税理士になろうとしている人には、是非、高度な専門業務にチャレンジして頂きたいと思います。特に、若い人が海外に行かなくなっている現在、逆張りで留学やワーキングホリデーに行くのも良いでしょう。グローバル化が進み、物価が安く治安の良い日本に住みたい外国人も増えているので英語が話せる税理士はもてはやされると思います。ブルーオーシャンで稀有な存在となり、向こうの方から、あなたのことを見つけてくれるでしょう。



 

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