令和3年1月10日出猟。
年が明けてやっとの初出猟。
近年稀にみる遅さ。
そろそろ最初の獲物が欲しいなーと、日の出後の7時頃出発。
バイパス奥。
この日は何となく、最初にここに来た。
猟期前は絶対に鴨がいるとこ。
猟期後はほとんどいない。
今日もやっぱりいない。
さて違うとこ行こう、とUターン。
した所で、何となく狙いやすい位置にキジバト発見。
獲ってやる!!って感じではなく、何となく様子を見ようと車を降りる。
案の定逃げる。
逃げた先を目で追うと、河原に着陸。
そこから動かない。
あれ?
これひょっとすると行けるぞ?
と思い、鉄砲持って本格的に追跡。
土手みたいになってる所をそろそろ降りて、藪越しにキジバトに狙いをつける。
全然気付いていない。
ちょっと藪が邪魔だけどいけそう。
今猟期2回目の発砲。
ドンッッという音と共に散る羽根。
当たった、でもまだ動いてる。
急いでキジバトの所に向かう。
羽根に当たったみたいで、飛べないけど致命傷になってない。
矛盾するようだが、「申し訳ない」という気持ちと共に、頸動脈をナイフで切って〆る。
ともあれ、やっと今期初の獲物だ。
支流のとこ(ヒヨドリ林)の奥。
続いてやってきたのは、ヒヨドリの林。
といっても、センダンの実は食べ尽くされ、今はほとんどヒヨドリはやって来ない。
目的は、その奥の川岸。
対岸を車で通った時に、車から逃げるようにコガモの群れが川岸に逃げて行ったのだ。
逃げた先が、そのヒヨドリ林の奥の川岸。
陸側から近づけば奇襲できるのでは、と思い向かった。
川岸に向かって、完全に油断していると川岸前の畑に差し掛かった所で、何かデカイ影が逃げた。
一瞬の残像だけど見えた長い尾羽。
雉だ!!!
しかもデカイ!
慌てて銃を出して弾を込めつつ近寄る。
頭かくして尻隠さずの語源になっただけあり、畑の奥の藪から尾羽がぴょこんと出てる。
そっと近寄ると、気付かれたのかさささっと逃げる。
雉の場合、よっぽど近づかない限り、飛んで逃げるってことはない。
絶対にまだいる、とそろそろ近づいて行くと、5m先に、いた。
やっぱりデカイ。
狙いを付けて…撃つ!
弾が出ない!
最後までスライドできてなかった!!
慌ててスライドしたところで、雉もこちらの気配を察していることが伝わった。
逃げられる!
撃つ!!
ドォン!という音と共にピョンっと跳ねる雉。
そして・・・そのまま今度こそ逃げられた。
嘘だろー・・・5mで外した・・・。
川岸のコガモはまだいたけれど、ショックの余りとても撃つ気になれず、その場を後にした。
デコイの池。
雉を外したショックが覚めやらぬまま、もうヒヨドリでも撃って帰ろうと思いデコイの池へ。
やっぱり鴨はいない。
ヒヨドリのいる雑木林へ向かいかけたところで、反対方向から雉の鳴き声・・・!
しかも結構近い気がする。
この猟期に鳴くなんて、わざわざ猟師に居場所を教えるようなものだ。
向きを変えて静かに近づく。
相変わらず、定期的にけたたましく鳴いているので、居場所を追跡しやすい。
そろそろ・・・そろそろ。
いた。
しかも2羽!!
築山の中腹に雄雉が2羽連れ立って歩いてる。
基本、雄雉は縄張りを主張して1羽でいることが多いので、これはまだ巣立ったばかりの若い雉だな。
何てことを一瞬で考える。
それよりこれはアレだ。
やりようによっては2羽いっぺんに獲れる。
こちらは藪になっていて、雉たちは全く気付いていない。
今度こそ冷静に、2羽が重なったタイミングで、発砲!
銃声と共に、手前の1羽は転がり落ちる。
当たった!
奥の1羽は飛んでったけれど、飛び方が変だった。
多分、直感だけど当たってる。
藪をかき分けて、まずは当たった1羽を回収。
さっきのよりは小さいけれど、雉だけあってずしりと重さを感じる。
そのままもう1羽が飛び去った方向に歩く。
おそらく、途中で力尽きているような気がする。
20mほど歩いて、やはり動けなくなってる雉を発見。
でもまだ生きているので、さきほど同様〆る。
重い。
両手に雉を抱えて、帰路に就く。
今までの不遇が帳消しになる程の、恵まれた1日だった。
発砲:3
標的:キジバト、キジ
猟果:キジバト、キジ×2
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?