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春の風がもたらすもの(KOGADOの冒険ワークショップ vol.46)

北川:
 雑談しちゃう?

編集長:
 はい、お願いします。

北川:
 今年、SWD(ソフトウェア開発部)には新人さんが入らなかったんだけど、編集長のところには新人さん来たね。
 その辺りのこととかの話題でどうでしょう?

編集長:
 ああ、新人さんね!

北川:
 新人さん本人のことを直接的に語ると、なんか変な感じになっちゃうので
 新人さんを受け入れる先輩として、みたいな切り口でいこうか。

編集長:
 えー、難しいな(笑) なんせまだ三週間しか経験してないからなあ。

北川:
 あれ? インターン期間あったでしょ?

編集長:
 あったけど、月に一回位の頻度のアルバイトとしてだったんですよ。

北川:
 あー、そうだったか。そんなに少なかったのか。

編集長:
 卒業制作があったので、そちらに注力してもらっていてね。
 なので、まだコンスタントに来始めてからは三週間の本当の新人さん。

北川:
 最初に感じたことは?
 漢字一文字で。

編集長:
 メモ
 漢字じゃない。

北川:
 しかも一文字じゃないな。

編集長:
 全角で一文字分。

北川:
 で何? メモって。

編集長:
 お互いにたくさんメモを取る毎日だなって感じですね。

北川:
 へえー、お互い?なの?

編集長:
 お互い。私も仕事を教えたり、引き継ぐためにその都度全部書き出して。

北川:
 なるほど。

編集長:
 それを見て本人も自分の手元にメモしたりして。

北川:
 そういうことか。

編集長:
 内省になりましたね。それが。
 自省というか、なんかこの辺適当にやってたな、とか、自分で決めたルールなのに全然守れてないな、とか、そういうのに気づくというか。
 多分新人さんが入るとみんな思うことなんだろうな、最初に。こんな感じなのに、偉そうに教えれることなんてないよー!みたいな(笑)

北川:
 アウトプットして初めてインプットが完了するっていうしね。

編集長:
 ほんとですね。
 5年の蓄積をここで一旦見返せたのはすごい良かったな。

北川:
 新人が入ることで学ぶのはむしろ、新人じゃなくて、先輩社員の方が多いかもしれない。

編集長:
 いやあその通りですね。ほんとに。

北川:
 だから定期的に新人が入らないと、組織が弱るのかもね。

編集長:
 やっぱ社内でチーム作って仕事してると、先輩とかにお願いすることとかもあるじゃないですか。そういう時って、もうそっちに委ねちゃうから、責任感がなくなるんですよね、頼んだこちらの。言わなくてもやってくれるでしょ?みたいな傲慢さが出ちゃう(笑)
 でも、新人さんだと細かくフォローアップしないとって思うから、聞いた時に終わってたり、細かいところ確認してくれたりすると、「おっ!やるねえ」みたいに感じたり。そういう嬉しさもあるんだなって思いました。

北川:
 両方の立場を知るって大事だよね。

編集長:
 きっといつかは忘れちゃうんだろうけど、私の今くらいの時期に両方を知ることがすごいいい気がしました。
 初心をちゃんと忘れた調子乗り出した頃に、ブレーキを踏むというか。

北川:
 そういうのを知れたり、体験できたりするのも、会社人のメリットよね。
 最近会社員であるメリットって蔑ろにされがちだけど。会社員というか、組織人。

編集長:
 うんうん、そんな気がします。フリーランスだとこういう経験はないですもんね。

北川:
 学ぶ機会が得られないような気がするね。

編集長:
 あとは社内の他部署の同期も、私と同じように新人さんが下につく立場になったのもすごいありがたいですね。

北川:
 そうなんだね。

編集長:
 ピュアな心で話せます。べき論がまだそこにないから、お互いこんな感じで模索していこうね~、みたいな。どうしても上司とか先輩には、答えを求めてしまうじゃないですか?

北川:
 ふんふん

編集長:
 答えとかじゃない、人それぞれなんだよ、ってすごい思える。
 北川さんは山ほどの後輩や部下を育ててきたわけじゃないですか? 何か思うこととかあります? ここ最近の子達は結構ジェネギャとかあったりしません?

北川:
 んー、ひとそれぞれってのは、新人さんがひとそれぞれって意味?

編集長:
 全方位的にですね。私たちだってみんな考え方も大切にしてるものも違うんだから、その組み合わせによってやり方が変わるのは当然のことだよね。人には人の乳酸菌なんだよ、って思うんです。

北川:
 人を育てるのに定型はない、ってことかな?

編集長:
 そうそう。

北川:
 それはまさにそうだね。工業製品を作っているわけではないからね。

編集長:
 でも人が多くなると、それぞれにあったやり方を探すのってのにも限界がありますよね。だからチームがあるのかな。常に人は2~3人しか見切れないのかもな。

北川:
 新人が理解できないってのは、そうだなあ、少し前から、わかるとも、わかれるとも思わないって事にしてるかな。最初からわからないし、なんなら誰もわからない。上も下も。て事にしてる。
 だからジェネレーションギャップは全方位にあるので、もはやジェネレーションってことでも無いw

編集長:
 同年代でも基本、理解できないってことか。同世代は楽、って納得するのは驕りなのかもな。

北川:
 世代はあまり関係ないかもって思うな。

編集長:
 理解をしないまでも、受け入れる、みたいなことをできるのってどういう共通項があるとしやすいんですかね。
 素直に、ベン図で真ん中の被ってるところが広ければ広いほどいい!ってことでもなさそうじゃないですか。同族嫌悪って言葉もあるくらいだし。

北川:
 んー、どうなんだろうね。
 逆説的に、ダイバーシティ&インクルージョンってのは、絶対に交わり合わない個を確立するってことであるのかもな、って気もするね。
 あれ?なんか話、ズレてる?w

編集長:
 組織を作る時に、二つの考え方がありますよね。親和性の高いメンバーで構成するのか、バラバラの個性で構成して、補い合うのか、みたいな。

北川:
 親和性とか理解って、レイヤー構造になってる気がするけどね。
 この階層では親和性あるけど、別の階層では全く分かり合えない、みたいな? おれと編集長でも、そうでしょ? わかるところもあるし、多分絶対わかんないところもある。

編集長:
 その主軸になるものってないのかな? 理念みたいな。でもそれはその会社の人事によるか(笑)

北川:
 んー、それも色々な気がするな。快適を主にする人と、理念を主にする人と、ポリシーの違い? まあでも、理念を軸に共感し合いたいってのも、快適のためなのかな。

編集長:
 認め合うとか共鳴って快楽ですもんね。それこそ、悪口でつながるみたいなのもそれだと思うし。

 って、なんかすごい風呂敷を広げすぎましたかね?
 手拭い広げたと思ったら風呂敷だった。

北川:
 面白い話だね。
 でもこの辺にして、次回持ち越しにしようw
 今週もお疲れ様でした。

編集長:
 ありがとうございました!おつかれさまでした!


 編集長、真面目だなあ。
 春風は気持ちがいいし、背筋がしゃきっとしますよね。
 まさに新緑の眩しい季節です。

 今週はこの辺で。
 また次回。

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