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じ爺放談2(KOGADOの冒険ワークショップ vol.47)

谷:
 昨日、あれを聞こうと思って。

北川:
 あれ。ああ、ワンタクの「作戦会議」ですね。スペースでやってた。いらっしゃいましたね。

(今回の話し相手は、谷さん。弊社の社長です。)

谷:
 そうそう。時間ギリギリに慌ててYouTubeでの配信を見に行ったんだけど、まぁ待てど暮らせど始まらなくてさ。

北川:
 トラブってたんですよ。

谷:
 全然時間通り始まらなくて、こういうところがやっぱり工画堂だなって思っちゃったよ。

北川:
 Xのスペースのシステム、結構トラブルがよく起きるっていうの私もよく認識して、なのでここは大目に見てやってください。
 水曜日ちゃんは予告を立てたページで、一人でみんな来るのを待ってたみたいで。

谷:
 ああ、そうなの?

北川:
 そうなんですよ。でもああいうところぱりっと行きたいところですよね。

谷:
 本当ですよ。

北川:
 間が悪い会社ですねw



谷:
 今日は何の話をしようかなと思って、いろいろ考えてたんだよね。
 ここ最近、マネージャとの会議で、パーパス経営がどうしたっていう話をしてるから、それにしようかなとか思ったんだけど、でもこれはちょいと難しすぎかな、とか。

北川:
 どっちみち、たくさんの時間(文章量)は取れないので、その中でもワントピックだけ取り上げるとかでも。

谷:
 そうですよね、うん。

 昨日のあれを聞いてて、5月20日(ワンインチタクティクスの発売)を目指す今、広報戦略だとかその辺の話を、昔を懐かしみながら、したらいいかなって。

北川:
 なるほど。

谷:
 昨日、スペースに登壇してくれてたのは……

北川:
 浅葉さんですね。浅葉たいがさん。あともう1人、浅葉さんのお知り合いのライターさん。私も初めましてでした。

谷:
 最近のメディアさんとかライターさんにはそうやって興味を持ってくれてる方たちがいらっしゃるけど、昔はそういうのなかったじゃないですか。

北川:
 そうですね。

谷:
 雑誌などの媒体さんは限られてて、そこに深夜にゲーム画面のポジ持っていったりしてさ。

北川:
 どれだけ仲良くなれるか、みたいな部分、ありましたよね。

谷:
 ありました。でもそのときに仲良くなった方たちが、今、大手出版社の役員やっていたりしてて。だからそれはそれで、時代は変わっても同じかもしれないなと。

北川:
 同じ?

谷:
 そう。今だとライブ配信事業とか、あるいはSNSだとかのゲームで有名になったり、ヒット作を作ったディレクターさんとかプロデューサーさんたちと知り合って仲良くなって、そういう人たちが次の会社、次のプロジェクトを動かすときに、またお話させてもらったりとかさ。

北川:
 そうですね。

谷:
 一言で言うと人脈ということなんでしょうね。

北川:
 最近では、いわゆる人脈とかツテとかコネとかっていうのって古めかしいやり方、みたいなイメージが持たれてる、ってこれは僕の思い込みですかね?

谷:
 それはわからないけど人脈とかを頼ってビジネスを展開していくみたいなものっていうのは、今も昔も基本的には行われるものだと僕は思うけどね。何も頼らずに自分の力だけで事業を立ち上げたり、それを拡大したりしていくなんて、そんな生易しくないじゃないですか。
 持ちつ持たれつというか。大体持ちつ持たれつじゃないと呆れられて離れられちゃうんでしょうけれど。

北川:
 うんうん。

谷:
 昔からギブアンドテイクって言葉があってさ、自分がテイクすることばっかりを考えていると、呆れられちゃうんだよ。
 今日たまたまね、似たような話なんだけど、昔の人がこんな良いことを言っているっていうことが、たまにタイムラインに流れてくるじゃない。

北川:
 はい。

谷:
 Xでね。「田中角栄の教え」っていうのが流れてきたんですよ。

北川:
 へえ、どんな教えなんですか?

谷:
 俺も初めて見たんだけど、全部で6項目あるんですね。

 1、嘘はつくな、すぐばれる。気の利いたことも言うな、後が続かない。
 2、約束したら必ず果たせ、借りた金は忘れるな。貸した金は忘れろ。

谷:
 今のギブアンドテイクの話にね、貸した金は忘れろっていうところで、これちょっと思い出したんだけどね、先を読むとですね。

 3、人にはそれぞれの物差しがある。相手の物差しで考えないと失敗するぞ。

北川:
 いいこと言いますね!

 4、確かにNoと言うのには勇気がいる。しかしNoははっきり言った方が、長い目で見れば信用される。
 5、相手の心を動かすには、何より自分の言葉で喋ることだ。
 6、いくら念仏を100万回唱えようと、結局実行しなければ何も変えられんぞ。

谷:
 これが、一生使える田中角栄の教えでした。

北川:
 ……これ本当に田中角栄さんの発言なんですか?

谷:
 もしかしたら ChatGPTがそれらしいの6項目を作ったのかもしれないって?

北川:
 リファレンスが欲しいところではありますね。

谷:
 それは確かにそうかもしんない。

北川:
 なんか3番目のやつがいいですね。その人のものさしで、っていうの。

谷:
 田中角栄の教えであることの真偽はともかくとして、一つ一つをこうやって読み砕いてみるとなるほど、大事なことは言ってるよねっていうのありますよね。

北川:
 すごく、田中角栄さんが生きてた昭和ニッポンな匂いを感じますね。忠義みたいなところがすごくベースにあるような。
 これはワールドワイドで通じる価値観なんですかね。それとも日本的なマインドなんですかね。宗教とか文化が違うと表現って変わるのかな。

谷:
 韓国は儒教の考え方が日本と同じだから、共通する部分がおおいのかもしれないね。でも最終的にはそれぞれの国の宗教が根っこにあると思うんでそこに戻っていくのだろうと思うんだよね。

北川:
 欧米はキリスト教の考え方が価値観を作っているでしょうしね。

谷:
 世界中ぴったり同じってわけにいかないけれど、人を信頼で結びながら、一緒に成長していこうっていう考え方は今の日本にとっては大切なことのようには思いますよね。

北川:
 ん? なんて言いました?今。

谷:
 人と人がね、信頼関係を持って繋がり合って、ともに成長していくっていう考え方は、大事だろうなと思います。

北川:
 はい。

谷:
 なんで大事かって言ってるかというと、昔までは当たり前だったことがだんだん欠落してきてるような気がするんですよ。だから「誰々の教え」とかっていうのを今こうやって見てみると、新ためてそれ大切だよねって気づくんだと思うんだよね。

北川:
 ……信頼ね。信頼って、数値化しづらいじゃないですか。

谷:
 うん。

北川:
 最近ってことさらロジカルに、効率よくみたいな考え方がもてはやされるじゃないですか。

谷:
 うん。

北川:
 いろんなものが数値化され、瞬時に比べられて、1ポイントでも高い方が優位になって、商売だったらその銘柄だけが勝つ。だからそれが正義になる。
 数値化されたものや、しやすいものに選択が寄りがちで、数値の比較で物事を選択していくようになると、信頼みたいな数値化しづらいものって割と横に置かれちゃいますよね。軽く見られちゃうというかそもそも価値として計られない。みんな大事だって感覚的にはわかってるけど、一方で「ファクトは?根拠は?」と誰かが、あるいは自分が言ってくる、言われるだろうなって気持ちもある。

谷:
 多いですよね、最近すごく多い。

北川:
 数値だけで比べると、選ばれるものは世の中に1個だけになっちゃう。選ぶ側が選択の幅を狭めてしまっていて、自ら多様性をなくして、そして苦しくなっていくみたいな悪循環みたいなものを感じますよね。

谷:
 数値化するっていうことがすごく重要だっていう話を周りでもよくするね。先日読んでた本の中で、主題ではないんだけど、その作者の知り合いがものすごく数値化するのが上手な人で、世の中で活躍してるんですみたいなことが書いてあってね、数値化すると説得力が出てくるよな、とか、そのくだりは読んでたんだけど。やっぱり数値化は、重要は重要なんですよ。

北川:
 わかりやすくはしてくれるのでね。

谷:
 わかりやすいは、社会生活を営む上では大事ですよ。

北川:
 私が聴いてるポッドキャストで面白いことを言ってて、今のわかりやすいに関係することでね。
 今、日本って1億3000万ぐらい人口がいますよね。そのうちの労働人口は60%くらい、だから8000万人弱ですかね。雑ですけど、そのくらいの人数の人達が中心に、社会を回しているともいえますよね。

谷:
 はい。

北川:
 でね、日本は識字率が高いって言われているんですけど、一方で、本の業界では1万部売れればヒット、10万部売れたらベストセラーと言われるそうなのです。10万部でも0.1%ですよ、労働人口における本を読んでる人の割合。いかに日本人が本を読んでないかっていうのがわかるじゃないですか。

谷:
 うん。

北川:
 で、別に本を読まないのはダメだとか、国民が馬鹿になってるとかそういう話ではなくて。
 昔から本を読む、言語を理解することって大事だって言われていて、学校でも勉強してきて、今はそれに輪をかけてロジカルシンキングだ、言語化力だって偏重されている。でもその脳のほんの一部分、言語野みたいなところだけの話で、その知性に基づいて社会は設計されていて、それを設計し運用する「あたまのいいひとたち」は、世の中の数パーセント以下ってことにならないか?と。もっと言語野以外の知性が人類にはあって、それが認知されずに使われずに埋もれているんじゃないか?って話をしてる人がいて、すごく面白いなーって思ったんです。これ私の考えではなくてまるまる受け売りですけどw(coten radioさんです)

谷:
 そうだよね。

北川:
 チームのMVVをうまく言語化できないんだよねって話、つい先日もしましたよね? でも彼はとても周りから愛されて、信頼されて、良い業務成績をだしている。でもやり方は言語化できない。これが言語化できない認知されない知性ってことなんでしょうね。それを周りの人たちが気づけるか、認知して、さらに有用できるかなんですよね、ってのを思い出しました。

谷:
 言語化偏重は昨今のトレンドだろうね。だって昔の人たちは書物をたくさん読んでたと思うけれども、情報を得るためのメディアが今より少なかったろうしね。
 俺、電車で通勤してるけど、電車の中で新聞を広げてる人って見たことないよ、最近。昔はいたよね、それ今度やってみようかな。

北川:
 いないですね。いないのか、見かけないだけなのか。混んでる電車でも小さく折りたたんで読んでね。で、帰りはタブロイド紙ですよね。

谷:
 まあ今は新聞もスマホで読むのかな。
 ああ、今度俺、やってみよう。電車で新聞。

北川:
 なにか気づけるかもしれないですね。


 GW突入前の、よしなしごとでした。
 もっとずーっとしゃべってましたけど、あまりに長かったのでぶった切ってこのくらいに。ぶった切ったのでとりとめがないですが、でも最後までこの調子だったので、どこで切っても、同じですw

 今週はこの辺で。
 また次回。

※「KOGADOの冒険ワークショップ」では、ソフトウェア開発部の北川がその時思いついた事柄を駄文にしたためております。取り上げて欲しい事柄などありましたらお気軽にリクエストください。
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