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01 電話 更衣室を出る前に必ず、白衣の汚れはないか、裾はほつれていないか、ストッキング…
「と、いうわけでぇ、堺さんの入職のプチ歓迎会を始めたいと思います! 乾杯の音頭は、主任さ…
桜の季節になると思い出すことがある。 ☆☆☆ 彼女はセーラー服のリボンを風にそよがせ…
わたし、沢井かおりが百合ヶ浜総合病院に入職して、早半年が経とうとしている。 勤務にも…
「戻りましたー!」 他の病院ではどうかは知らないけど、百合ヶ浜総合病院の内科病棟では、…
今日は日曜日。 バタバタしている平日の勤務と違って、かなり時間があるような気がする。 …
目の上のたんこぶ、ということわざがある。 蕾ヶ崎高等看護学院の2年に在学中だった看護学生のわたしにとって、その見知らぬ人の名前は、まさに目の上のたんこぶとしか言いようがなかった。 目の上の『シマリスさん』 思い起こせば、去年の初実習の時からそうだった。 早朝に実習先病院の詰所前で待ち合わせをして、実習の担当教官にわたしが初めて担当する患者さんを紹介された。 「初めまして、堺さゆりです。 至らないところもあると思いますが、精一杯、看護させていただきますので、どう
歩き慣れた内科病棟の廊下を歩く。 今日は日曜日。 呼ばない限りは医師が病棟に上がって…