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年齢に関係なく学んでいる人は輝いている ~留学先で出会ったTさん~

人生において、勉強に終わりはない。

勉強は学問に限らず、知らなかったことや未経験のことに挑戦することも勉強。

勉強すればするほど自分の無知に気づき、さらに勉強する。

その結果、人は経験を積んで成長できる。

年齢なんて関係ない。何歳になっても勉強できる。

年齢に関係なく学んでいる人は無条件にカッコいい。


生涯勉強を体現しているTさん

僕が英大学院留学中に出会った日本人女性のTさんは、まさに何歳になっても勉強し続けている人だった。

Tさんは、当時60代後半で、僕と同じ寮に住み、隣同士の部屋だった。

僕は、大学院入学の英語スコアが足りず、入学前の7月~9月初旬にプレセッショナルコースを受講しなければならなかった。

そのために本入学の2カ月前の7月に渡英して大学の寮に入っていた。

Tさんは、大学入学のためではなく、毎年大学が夏に開講している英語を学ぶサマースクールを受講するために寮に入っていた。毎年この大学のサマースクールに来て勉強しているとのことで、その時が4年目ということだった。

Tさんは、初めての渡英で何もわからなかった僕に便利なスーパーマーケットやローカルマーケット、バスの乗り方などを教えてくれた。その他、週末にどこにも行かずに閉じこもって勉強していた僕を気にかけてくれて、外出にも誘ってくれた。

正直に言うと、僕は当初、Tさんに対して、「ただサマースクールで英語を学びに来ているだけで何のプレッシャーもなく気楽でいいな」と思っていた。

というのも、僕の場合は、プレセッショナルコースの最終試験に落ちたら大学院に入学できずに帰国しなければならないプレッシャーと戦っていたからだ。

Tさんの凄いところ

Tさんと親しくなると、Tさんが僕の両親よりも年上で、英語を本格的に学び始めたのも60歳を過ぎてからだということがわかった。

また、サマースクールの授業の課題は、深夜遅い時間まで勉強されていた。単なるサマースクールの課題であっても毎日妥協することなく取り組み、僕にアドバイスまで求める姿勢には感銘を受けざるを得なかった。

もし、僕が60歳を過ぎて、ここまで頑張れるだろうか?

サマースクールの課題なので、いい点数をとっても赤点をとっても、落第や卒業などには全く関係ないし、何も変わらない。

それなのにTさんは、時間と労力をかけて精一杯頑張っていて、まさに「人生は一生勉強」だということを体現している人だった。

Tさんは2カ月間の英語コースを無事に終えて帰国した。

その4カ月後に再びイギリスに遊びに来られてお会いする機会があったが、Tさんと話すと刺激をもらえた。

その後も定期的に近況報告をしているけど、お話するたびに僕ももっと頑張ろういう気持ちになることができる。

最後に

Tさんのように年齢に関係なく常に勉強し続けている人って本当に魅力的だと思う。

そういう人は間違いなく周りにも良い影響を与える。

Tさんと出会えたおかげで、大人になっても勉強を続けることが正しいと100%思えるようになったし、僕も今以上に頑張ろうという気持ちになれた。

そして、僕も将来は、Tさんのように一生学び続けて誰かに良い影響を与えられる人間になりたいと思っている。

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