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学校面談からの作戦会議

こんにちは。

今日は、前回、前々回の続き、学校面談からの作戦会議についてお話ししたいと思います。

ぜひ、まだお読み頂いていない方は、まずはこちら(⇩)をお読みいただけたらと思います。

さて、息子(11歳)を含めた作戦会議の当日、
私は誰がファシリテーションしたらよいのだろうと、そんなことばかり考えていました。
誰も言い出さないようであれば、私がやったほうがいいのかな…?
いや、夫に任せようかな?
など考えつつ、帰宅直後の息子と学校へ向かいました。
夫は学校の前で待っており、3人でいざ初のミーティングへ。

まず参加者は、私たち親子3名と、担任のS先生、スクールカウンセラーのM先生です。

いざミーティングが始まると、私が心配していた「ファシリ誰やる問題」は全くの杞憂で、スクールカウンセラーのM先生が自然な感じで、今日の作戦会議の目的を、子どもにもしっかりと咀嚼できるような言葉で説明をしてくださいました。
ちなみに前回の投稿でも「作戦会議」という言葉を使いましたが、その言葉自体、M先生がおっしゃった言葉で、子どもにとってキャッチーで、且つ理解しやすい言葉であえて表現されていたのだと思います。

息子は初対面の人は一人もいないにも関わらず、いつもと違った雰囲気だったせいか、緊張している様子でした。

さてさて、M先生の進行で、下記のように話は進んで行きました。

① 息子本人に学校生活の中で困っていることはないかをヒアリング
② 担任のS先生から見て、息子がこんなことに困っているのでは?と思うことを言ってもらい、息子の認識と擦り合わせる
③ 私たち親から見た、息子の困り感についてヒアリングと認識合わせ
④ 困っている内容についてまとめ(具体的に)
⑤ それに対して、どうしたいのかを息子からヒアリング
⑥ 息子の意向を踏まえ、S先生とどう運用するかを決める

私はこの会議中、本当に感心しまくっておりました。
M先生、S先生ともにプロだと思いました。
息子に話しかけるステート、言葉づかい、息子の反応や言葉を待つ傾聴姿勢、息子が自己開示した時への感謝のことばなど、さすがだなーって。

息子の緊張も、段々と話すにつれ解けてきて、彼は自分の意見をほぼほぼ言えたように見受けられました。

そしてM先生は臨床心理士なので、もちろんいろいろと学ばれているのだと思いますが、前回の投稿にも触れました「建設的対話」のフレームで、当事者である息子を主体にしつつ、見事に話を進めていらっしゃいました。

では、作戦会議での内容をまとめてみます。

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困っていること
①授業中に書くこと
②人前で発表すること

②について補足ですが、英語のクラスで発表がある日に、彼は英語のクラスに出ないために早退したことが直近にありました。そんな経緯があったため、タイムリーな困りごととして、議題にあがりました。

息子はどうしたいのか?
・書くのは大変だが、できる範囲で書きたい
・自分ひとりだけタブレット利用は抵抗あるが、タブレットが使えた方が楽
・クラス全員の前で発表するのはとても緊張するので控えたい。先生一人に対してであればできる。

困りごとに対する対応
①授業中に書くこと
 ・社会、理科、国語はタブレットで対応する。但し、ひとりだけだと使うのに抵抗があるため、先生がクラス全体に板書はノート、タブレットのどちらでもいいから選択するように促す。(社会と理科は、元々そのような運用だったらしい。)
 ・算数はタブレットで板書を書き写すのは難しいので、ノートを使う。
息子本人は、授業最初のめあてや解説部分は聞くことに集中する(つまり書かない)。演習問題は出来る範囲で自分で書き写し、取り組む。

②人前で発表すること
 ・グループ活動(4-5名)内での発表は緊張はするが、どうにかできる。
 ・クラス全体の前での発表が難しいと感じた時は、別の時間に先生ひとりに向けて発表をする

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まずはこの運用でやってみて、もしうまくいかないところがあれば、また見直しをしようという話になりました。

帰宅後、息子に「今日の作戦会議はどうだった?」と聞くと、
「うん、良かったよ」とポジティブな反応でした。

世界(世の中)に対してどんな認知を息子が持つのかは、こちら(親側)でコントロールはできないのですが、
息子には「人々は仲間である」という世界観を持ってもらえたらいいなぁと思っています。



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