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舌の位置(理屈)

こんばんは。どうもこえさがすくじらです。
今回は、前回の「舌の位置」の発展内容です。少しややこしいかもしれませんが、「舌の位置」がどうして「前」なのか納得いただける内容です。

では、まいりましょう。

1. 構造

いきなりですが、下の図を見て下さい。人の頭部を横から見た図になります。今回関係のあるところ以外は省略しています。

スライド22

舌(オレンジ)の一番奥のところに、舌骨(赤)があります。また、嚥下(ものを飲み込む動作のこと)の際、気道に蓋をするパーツである、喉頭蓋(緑)があります。これら二つのパーツをつっかえ棒のような恰好でつなぎ合わせているのが、舌骨喉頭蓋靭帯(青)です。

舌骨は舌の骨なので、当然舌の動きに影響を受けます。舌が前に出れば前、後ろに行けば後ろ、というように舌の動きに引きずられるような恰好です。

2. メインパーツ

今回は、「舌骨」「喉頭蓋」「舌骨喉頭蓋靭帯」が主役です。
これらの位置関係を模式図にしたのが次の図です。

スライド23

「舌骨喉頭蓋靭帯」は、「舌骨」および「喉頭蓋」に足場を持っています。また、「喉頭蓋」は前側の一転で足場を持っています。後ろ側は自由端(足場を持たず宙に浮いている)です。舌骨は後ろ側で左右の二点足場を持っています。

3. 舌を奥にする動き

舌を奥に移動するということは、舌骨を後ろへスライドさせることに等しいです。

スライド24

「舌骨」が後ろへスライドすると、「舌骨喉頭蓋靭帯」がつっかえ棒になって、「喉頭蓋」が閉じて気道を閉塞します。

気道の出口付近に位置する「声帯」から発せられた音は、この「喉頭蓋」の動きによってせき止められてしまいます。

管楽器の「ミュート」をしたような具合です。

つまり、舌を奥にやってしまっては、「大きな声量」「明瞭な声」は得られないということです。

4. まとめ

では、今回のまとめです。

1. 舌を後ろにすると、「喉頭蓋」が閉じる
2. 舌を前にして「ミュート」を解除する

です。
今回掲載した、ラフ画や模式図では分かりにくかった方は、是非、体の作りに関する書籍や、アプリを使って、実際の体の作りを確認してみて下さい。

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では、次回もおたのしみに♬

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