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小説「双校の剣、戦禍の盾、神託の命。」

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声プラが贈る、小説と音声ドラマによって紡がれていくファンタジー作品 ~あらすじ~ その国の名はシュバルトメイオンと呼ばれていた。  国内には東西に分かれた学園があり、互いに競い… もっと読む
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153 才能というもの

「ティルス会長」  ドアを開く音と共に小柄な人影が室内へと入ってくる。 「リヴォニア、お…

152 突拍子もない話とこれから

 話を進める中、ドラゴがこれまでのことを全く話を理解していないかのように首を傾げる。 「…

147 清廉潔白すぎた野心

 学園祭が終わり程なくして、九剣騎士として王都から視察に来ていたヴェルゴとクーリャは学園…

145 不屈の師弟

「そうですか、やはり以前と変わらず異変などの痕跡はありませんか」  西部学園都市の学園祭…

142 後夜祭の襲撃者

 静かに歌い終えたリリアは一度、大きく深呼吸をした。周りで拍手などが起きるというわけでも…

141 炎の音と鎮魂歌

 東部と時を同じくして、西部学園都市内でも双校祭は厳かに進んでいた。  東部学園都市コス…

140 アナタヘトドカナイコトバ

「これからも、一緒にいようね」  そう言ったのはいつの夜のことだったか。  時の流れは早くて、あっという間に一年は過ぎていく。    シュレイドが初めて人の命を奪ってしまったあの単騎模擬戦闘訓練の日。  私もあの後に倒れたその日の夜、部屋で寝付けず屋上にいって、静かに夜空を眺めていた時を思い出す。  シュレイドも偶然そこに来た。  そう、これはただの偶然。    でも、その時、やっぱり運命であると、思いたかった。    だから言わなきゃいけないと、その時は言ってしまっ

139 大聖堂地下の秘密

「なるほど、ねぇ。まさか地下にある旧聖堂の更に奥底にこんな所があったなんて。地上に建てら…

138 運命のチョココロネ

 双校祭の後はこれまでの事はまるで何事もなかったかのように穏やかな日々が学園内では続いて…

137 遺却の約束

「サンダール!! 一体どういうつもりなの!? なぜこんな勝手なことを。リーリエさんが厳戒…

136 白日の下に

 双校祭の終わった翌日、東西の学園に派遣されていた九剣騎士をはじめとする国の騎士達が帰路…

135 鎮魂の後夜祭

 双校祭の最終日を終えた翌日の朝、シュレイドはいつもの場所にいた。  一心不乱に鞘に納め…

134 夜空に昇る炎

 シュレイドを庇ったその瞬間、思い出したのは自分の母の最期。  まだ幼いながらも決して記…

133 幾つもの後ろ姿

「……」 「アンヘル、どうしたの?」  木々に囲まれた暗い場所で立ち止まり耳を澄ませるようにして目を閉じる男。突然の行動に傍にいた少女が問う。 「ああ、どうも龍脈に乱れが生じている」 「このぞわぞわした感じのこと? りゅうみゃくって?」 「ほう、肌身に感じられるとはお前もなかなか見どころがあるようだ」  僅かに思案した後、答える。 「……そうだな、わかりやすく言うなら大地に根差す血流のようなものだ」「血? 大地にも血があるの?」 「ああ、かつて我が父に聞いた話だが、世