【レポート】7月14日 高円寺文学散策
7月14日(日)の高円寺散策イベント
本の街商店会 主催
『高円寺の書店 思い出話 ~文学の痕跡を探して~』
が無事終了いたしました。この記事はそのレポートです。
当日は参加者20名の大盛況
おかげさまで沢山の方にお申込いただき、スタッフ含め総勢20名の大所帯で高円寺の街を練り歩くことになりました。
参加者の中には、案内人よりも街に詳しい「高円寺生まれ高円寺育ち」の方から、ほとんど初めて高円寺を歩いたという方まで様々な方がいました。イベントを通して人を繋いでいくという商店会の思いにつながる機会となりました。
案内人の狩野(写真左)が、スピーカーを肩に下げて話し始めてイベントがスタート。店舗中央のテーブルも、完成前の仮のもの。参加者の方々も、作られたばかりの本棚を見まわしていました。
北口側から散策スタート
道を知り尽くした案内人の永滝と狩野が先導し、一団は高円寺の街へ。最後尾を商店会スタッフ飯村(元教員)が”副担任”のように歩きます。
書店の看板が残っているところもあれば、面影がない場所もある。古地図と人の記憶の中の「本の街」を掘り起こしていきました。
書店の前で立ち止まる20人の集団を、不思議そうに道行く人が眺めていました。
歩きながら、初対面の参加者どうしで会話が生まれていました。「こんなところにも道が……」「このお店、おいしそう」 よそ見ができるのも散策イベントの醍醐味。
案内人以外にもマイクが渡ります。「〇〇さん、この本屋での思い出をどうぞ」
後半は南口へ。話題はかつての書店に留まらず、高円寺の街の変遷にも及びました。
中盤になると、もはや「案内人」と「参加者」ではなく、会話が自然に広がり、まとまらずに絡まるようになってきました。
それでも、案内人の二人(永滝・狩野)は書店のこと、文学のこととなると饒舌に。かつての本の街を振り返ると、心があの頃に引き戻されるのかもしれません。
中原中也の下宿跡、翁鬧(1930年代に高円寺にいた台湾人作家)の下宿跡、小林秀雄宅跡を巡る文学ゆかりの地を訪れる時間へ。
中也と小林秀雄の間の、ひとりの女性をめぐるストーリーが語られました。
街に残る古い建築様式(看板建築)を見つけ、建築の観点から商店会スタッフ・藤原が説明しました。お店が入っている1階から上に目を向けて、初めて見えるものもあります。
高円寺は新しい書店が生まれ続けている街。
「えほんやるすばんばんするかいしゃ」「ヤンヤン」「そぞろ書房」などを紹介。大人数なので入ることはできませんでしたが、店名をメモする参加者も。
参加者どころか、たまたま居合わせた知り合いにもマイクが渡ります。
北口に戻った一行は、「本店・本屋の実験室」(旧・ヘアーサロンサムソン)に再度集合。軽食と飲み物が用意され、親睦会が始まりました。
乾杯してから写真を撮るのを忘れてしまい、親睦会の写真はありません……。「本の街」「高円寺」という言葉に集まったからこそ、新しい出会いが生まれる一日でした。
商店会の直近の活動予定
・9月上旬 「セシオン杉並」のイベントにて、ひとはこ古本市
・10月 氷川神社+北中通りで、ひとはこ古本市
・11月 高円寺 本の街商店会 正式発足
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