見出し画像

野島博之先生「東大教室」について

久しぶりの投稿になります。

先ほど、東京(朝日カルチャーセンター)で行われている「東大教室①」の2回目のライブ授業を受講してきました。

授業の開始前に、わざわざ野島先生が僕のことも紹介してくださったのに、シャイな性格ゆえに当意即妙な返しが出来ず、大変申し訳ございませんでした。

「高校生・浪人生問わず、受験生の皆さんの時間を奪うわけにはいかない!」という思いがそうさせてしまったのですが(言い訳ですね)、改めまして、日高大介と申します。「クイズ作家」という世にも珍しい仕事をしております。仕事歴などは、適当に検索してみてください。大学在学中から、20年以上フリーランスで生計を立てており、就職活動はしたことがありません。世の中に流されるように現在にいたります。毎年、確定申告も自分の手でやっています。好きなペースで仕事ができるので、楽しい毎日です。

大学受験について。東京大学は1996年に一度だけ単願で受けましたが、気持ちいいほど、実力不足で落ちました。念願の浪人生活(本当に楽しかった!)を代々木ゼミナール浜松で1年間送り、自信のあった1997年では東大リベンジを目指すも、センター試験(追試験)の1日目最後で体調不良によりリタイア、という珍しい経歴を持ちます(これからの受験生の皆さんは、そうならないように願っております)。

野島博之先生の授業は、去年も受講いたしました(学研プライムゼミも一部受講しております)。そして、今年も時間が許す限り、受講を続けたいと思っております。その理由は、知的なものを扱うべき職業に就いているがゆえに、その脳内の知的メンテナンスを怠らないためというのが主因です・・・と書けば、聞こえも格好も良いのですが、ごめんなさい。単純に「面白いから」毎年受けております。もし将来的に、時間的な余裕を生み出せれば、東京大学の再受験も老後の楽しみに取っておいている、という感じです。

2年目となる「東大教室」の授業ですが、つい先ほど、教室に入って驚いたのは、昨年よりもたくさんのライブ受講生がいたことです。感染症などの影響もあるかもしれませんが、生の受講生の数が多い分だけ、授業の緊迫感も増しているような体感がありました。

野島博之先生の授業は、決して「網羅的な知識の羅列」や「芸術的な板書」があるわけではありません。受験生の受講態度が能動的か受動的かによって、得られるものの多寡に雲泥の差が生まれそうな、そんな授業だと思います(受験勉強というのは本来そういうものだと思いますが、野島先生の授業は特にそうだと思います)。英語でいえば、
「授業で得られるもの」depend on「受講生の態度」、の関係ですね。

東大日本史の試験問題は、決して細かな知識が問われるものではなく、試験場本番での思考力の深度が問われる試験であると、野島先生はいつも仰います。
おそらくその辺りを意識されているのだと僕は思いますが、野島先生の繰り広げる授業は、こちらが授業中に頭をフル回転させることを求めているように思います。
与えられた予習問題や演習問題に対して、なぜこの解説がなされるのか? 授業で話されているアナロジー(比況)は何を喩えているものなのか? 先生は手取り足取りネタバラシをしてくれるわけではなく、こちらが能動的に「自分から考える態度」(よく「自力救済」という言葉を使われます)を取ることを期待しているように見えます。野島先生が常日頃から仰っている「受験生のアタマが良くなるような授業をしたい」というのは、このことを指しているのだろう、と推測いたします。

ただ、去年もTwitterに書いた覚えがありますが、何よりも授業中に頭を使っていらっしゃるのは、他ならぬ「野島博之先生」ご自身であるようにも思います。通り一辺の授業にならないように、時事問題を交えてアドリブの解説もなされたり、たとえ古代史であっても現代社会とこんなに繋がっているんだということを示唆されたり・・・。私たち受講生は、ライブ授業や映像授業で、常に「先生は一体なぜこれを喋っているのだろう?」ということを出来るだけ多く汲み取ろうとすること(=日本史の教科書にはどういった側面からこの記述がなされているのだろう?という疑問を持ちながら通読することと通底しますよね)、このことがすなわち「東大日本史」にアプローチする勉強なのだと思います。

時には野島先生のアナロジーが過ぎて「あれ、結局、いま何の話をしているんだっけ??」と本流に戻れなくなってしまうことにありますが(笑)、それもまた「いとをかし」である、ということになります。

野島先生のトレードマークは昔からサングラスで、現在ではご時世柄もあってか黒いマスクをされていて、そして全身黒ずくめの服をお召しになっていることもあり、一見すると怖い先生に見えますが、こんなにも受験生の皆さん(人生の後輩である僕のような者にまで!)愛情をもって寄り添ってくれる先生も、いらっしゃらないと思います。受験生の皆さんは他の科目もあり大変かと思いますが・・・決して邪魔はしませんので、よろしければ仲間に入れてください(^^)

本質的で知的で、ちょっぴりお茶目な側面を持つ先生の授業を、共に楽しみながら、格闘しながら、一緒に歴史の勉強を頑張りましょう!


こちら、野島博之先生のブログです。その他、受験に役立つnoteなども公開なされております。

日髙大介




よろしければサポートをお願いいたします。皆さまから頂いたサポートをもとに、執筆のモチベーション、さらなる情報の精度アップに繋げたいと思います!