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アメリカ版中帰連

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有力政治家が実は敵の二重スパイで、捕虜中に寝返り、いまやアメリカを破壊している......。大ヒットケーブルシリーズ『HOMELAND』のテーマだ。皮肉なことに、Showtimeで放送されるこの番組の第2シーズンは、ある名作映画が最初にそのテーマを名付けてからちょうど50年後に展開される。

満州事変の志願者』は1962年10月に初公開された。それ以来、共産主義から暴力的なジハード主義まで、イデオロギー腐敗の具体的な系統は変異してきたが、国民は洗脳という概念に魅了され続けている。数十年にわたる秘密主義の末に機密指定が解除された米国政府の記録から、この不朽の常套句の背後にある真実の物語がついに明らかになりつつある。

その記録には、中国のスパイ司令官が帰還した米軍捕虜に諜報とプロパガンダの任務を与え、彼らを中米から東欧までのソ連に連なる協力者の支援ネットワークに送り込んだことが記されている。

陸軍情報部は、アメリカに戻ったら接触があることを予期し、「2、3年は身を潜め」、「後に来る進歩主義者のためにアメリカでの道を準備する」ようにと伝えていた。満州人の志願者』における敵のロボット操縦とは異なり、これらの本物の「志願者」に対する影響力は、『祖国』の教化と脅迫にはるかに近いものであった。このプログラムの最終的な効果と範囲については、まだ不明な点が多い。昨年、国立公文書館はこのテーマに関する60年前の文書を公開から削除した。CIAは、そのような記録があることを確認も否定もしない。明らかになったことは、現実が時にフィクションよりも不穏なものであったことを示す、ゾッとするような物語である。例えば、機密解除されたファイルによれば、共産主義者はソ連のスパイ活動や冷戦の陰謀を容易にするために、特定のアメリカ人囚人を永遠に監禁していた。

洗脳

洗脳が最初に国民の想像力をかき立てたのは、1950年から53年にかけての朝鮮戦争の最中だった。この戦争では、アメリカ、韓国、そして国連の同盟国が、ソ連の支援を受けた北朝鮮と中国と戦った。戦争のほとんどの期間、ソ連のアドバイザーと協力した中国の徴用工が、北朝鮮にある公然のアメリカ人収容所と、中国に存在するとアメリカ情報部が信じていた秘密収容所を管理していた。

朝鮮戦争では、多くのアメリカ人捕虜が悲惨な状況下で立派に振る舞ったが、多数のアメリカ人捕虜が、仲間に情報を提供したり、宣伝文を書いたり、細菌戦を含む詳細な虚偽の自白をしたりして、敵に協力した。そのうちの21人、いわゆる「裏切り者」は、戦後、中国での生活を選んだほどだった。これらの行動は、アイゼンハワー・ホワイトハウスが「ヘイト・アメリカ」キャンペーンと呼んだ、当時モスクワが第三世界から国連に至るまで組織的に展開していた大がかりな宣伝攻勢に決定的な材料を提供した。

当時、軍情報部とCIAは、何がアメリカの兵士たちを祖国に反旗を翻す気にさせるのかを理解しようと奔走した。洗脳がひとつの可能性として浮上した。CIAは独自のマインドコントロール実験を開始した(皮肉なことに、これらの実験は最終的に、朝鮮半島で敵が使用した多くの技術よりも有害な技術を使用した)。


"RECAP-K "プロジェクト

1953年、敵の収容所から解放された数千人のアメリカ人生存者たちによって、ようやく明確な答えが得られた。国防総省は、陸軍の "RECAP-K "プロジェクト(朝鮮半島から "奪還 "された兵士のためのプロジェクト。)

計画の一部は、敵に「寝返った」捕虜を根絶やしにすることだった。米国に帰国する部隊の船上で、船上尋問が始まった。最も注目されたのは、収容所のいわゆる "進歩派"("Pro's "とも呼ばれ、中国では "Good Students "とも呼ばれた)だった。協力者として知られる進歩派は看守に協力し、時には「反動派」と呼ばれる反共囚の秘密グループから殴打されることもあった(反動派には「KTC」(共産主義者を殺せ)、「アメリカン・ハート連合会」、「KKK」などのニックネームがあった)。 彼らを守る中国人看守がいなかったため、一部の協力者は安全のために隔離されなければならなかった。

コリアン・コンフィデンシャル』は、調査史家のマーク・サウターがプロデュースしている。企業戦略アドバイザーであり、全国ネットのテレビ番組で調査特派員を務めたこともあるサウターは、朝鮮戦争時の米国人捕虜の運命や北朝鮮にまつわるその他の謎を20年以上追求してきた。北朝鮮、ロシア、米国国立公文書館で調査を行ってきた。捕虜/MIA家族グループのボランティア研究者であり、1980年代には陸軍将校として朝鮮非武装地帯の警備隊を指揮した。共著に『Homeland Security: a Complete Guide』(マグロウヒル社)がある。

中帰連・撫順戦犯管理所洗脳プロセス(南京関連)動画

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