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未だ学者気分の川勝平太静岡県知事

川勝平太静岡県知事の「教養のレベル」発言

 川勝平太静岡県知事が日本学術会議の任命拒否問題に関して菅義偉総理大臣の「教養のレベル」に言及する発言をなしました。

記事によりますと、

「菅義偉という人物の教養のレベルが図らずも露見したということでないかと思います。菅義偉さんは秋田に生まれて小学校中学校高校出られて、そして東京に行ってですね、働いてて勉強せんといかんということで大学に通われて学位を取られたということですね」
「その後政治の道に入っていかれて、しかも時間を無駄にしない、なるべく有権者の人たちとお目にかかってられると。言い換えますと、学問をされたという人じゃないですね。単位を取るために大学出られたんじゃないかと思います」

と述べており、日本学術会議の任命拒否だけを批判していれば何も問題がなかったのに言わなくてもいい余計な発言を付け加えるという知事としての言葉の軽さが目立つものとなっています。

川勝平太静岡県知事の政治姿勢と発言の軽さ

 川勝平太静岡県知事は、かつて県都構想という大阪都構想の二番煎じの構想を発表していたことがありました。

そして、静岡県知事に初当選した時にはもはや学者ではないとも語っていました。そうで述べていたにもかかわらず、未だに人様の教養のレベルを鑑定できるような発言をなしたのには目眩がします。
 そもそも教養というものは様々な機会で身に着けていくものであって、例えば、尋常小学校を中退した松下電器産業の創業者の松下幸之助さんは、奉公の中で様々な教養を身に着けて創業へと至ったわけです。世間で多くの人と会って話をする県知事という立場になったにもかかわらず、学校、それも大学でのみで教養を身に着けていくという偏狭な思考は、学者特有の狭い世間から見た物の見方だと言えますし、知事三期目になっても悪い意味での学者知事であるということが明らかになったのが今回の「教養レベル」発言であると思うのです。