立憲民主党の傲慢さによる因果応報と小川淳也立憲民主党幹事長という失敗人事
傲慢そのものであった立憲民主党の野党間調整
国民民主党の記者会見などでも明らかにされていますが、直近に実施された衆議院議員総選挙における野党の候補者調整において、立憲民主党はかなりの横車を通していたようです。例えば、国民民主党の立候補予定者が情勢調査で連合の支援も取り付けて自由民主党の立候補予定者と比較してよい結果が出ている選挙区において、立憲民主党が候補を立てようとしていたりするなどしていたようです。日本共産党との間においても、立憲民主党が候補者を擁立せずに日本共産党が候補者を擁立している選挙区は、沖縄第1区を除いて、野党候補者の勝利が極めて難しい選挙区に限られていることがわかります。そのような立憲民主党の強引かつ傲慢な姿勢は、特別国会における多数派工作においても報いとして跳ね返っているようです。
自由民主党と公明党の関係と比較すれば明らかで、自由民主党は公明党公認候補ときちんと選挙区の調整をした上で、公共工事が大きく地域振興に関わる地方都市を主に地盤とする自由民主党としては確保しておきたいはずの国土交通大臣の職を一貫して公明党所属議員のために空けています。
それと比較すると、立憲民主党は野党は与党に常に対立すべきであるという55年体制の日本社会党のような認識を持ち、他党に対してもそれを何の取引もなく強いているとしか考えられません。
小川淳也幹事長という完全な失敗人事
その立憲民主党の他党との交渉を主導しなければならないのが幹事長である小川淳也衆議院議員ですが、やはりまともな交渉がなされていないようです。
立憲民主党の立場から特別国会で野田佳彦総理大臣を実現させるための交渉を考えると、決選投票において最低でも立憲民主党、日本維新の会、国民民主党、日本共産党の衆議院議員が一致して「野田佳彦」と書かなければ野田佳彦総理大臣が誕生することはありません。
国民民主党との交渉においては、国民民主党が公約として掲げている「103万円の壁」と「ガソリン税のトリガー条項撤廃」を即時実施、他の公約については政権実現後に進めていくとして国民民主党の公約のすべてを丸呑みすることによって可能となりそうですが、問題は日本維新の会との交渉です。
小川淳也立憲民主党幹事長は、令和3年の総選挙において選挙区調整に関して馬場伸幸日本維新の会代表に泣きついた人物ですから、馬場伸幸日本維新の会代表にとってみれば「あの時の小僧か」という認識でしょう。日本維新の会からしてみれば、そのような人物が党内をまとめることなど難しいという認識になるのは当然で、小川淳也立憲民主党幹事長である限り日本維新の会との腹を割った交渉は不可能であるといえるでしょう。立憲民主党の獲得議席数が増える見込みであっても、他党、特に獲得議席数によっては日本維新の会との交渉が重要となることが見えていた状況で、小川淳也衆議院議員を幹事長として野田佳彦立憲民主党代表の最大の失敗人事であるといえるでしょう。