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横浜地方裁判所管内暴行被疑事件及び大阪市北区堂山町傷害被疑事件第2回公判 2

尋問 証人 映画「沈黙 立ち上がる慰安婦」プロデューサー弁護人尋問その2

永田亮弁護士「どういうことになった場合に映画の中止の判断をするおつもりでしたか。」
プロデューサー「妨害者がスクリーンを破損するなどの事態になったら中止しようと考えていました。」
永田亮弁護士「その話し合いには指定管理者は同席していましたか。」
プロデューサー「いいえ。」
永田亮弁護士「弁第18号証を示します。これは実行委員会と茅ヶ崎市との話し合いを録音し、反訳したものですね。」
プロデューサー「はい。話した方は当時課長だった方で、現在は部長になっています。」
永田亮弁護士「弁第18号証の2頁目を示します。受付のところに『妨害行為お断り』の貼り紙がなされていますね。」
プロデューサー「はい。」
永田亮弁護士「警備のスタッフはどのような方でしたか。」
プロデューサー「横浜や横須賀の上映を観た方が応援したいと来てくれたり、SNSで映画上映の当日警備を呼びかけてくれて集まりました。」
永田亮弁護士「北島直樹さんはどのような経緯で警備に参加することになったのですか。」
プロデューサー「SNSの募集から来てくれました。」
永田亮弁護士「伊藤大介さんはどうですか。」
プロデューサー「夏に平塚で上映したわけですが、その関係者から日本第一党の対策にも精通している頼もしい方がいらっしゃると紹介があって、その方が伊藤大介さんでした。伊藤大介さんからはツイッターなどの動きを確認すると来るかもしれないから警備を固めるようにというアドバイスをいただきました。」
永田亮弁護士「当日のスケジュールはどうなっていましたか。」
プロデューサー「スタッフは午後0時に集合し、午後1時に会場のホールを開けて、受付やパネルの展示を開始し、映画が上映される小ホールには午後2時から入場を始め、午後2時半から映画を上映する予定でした。」
永田亮弁護士「弁第5号証、1の写真を示します。これは映画上映当日の写真ですね。」
プロデューサー「はい。」
永田亮弁護士「これを撮影したのは誰ですか。」
プロデューサー「スタッフの金さんです。」
永田亮弁護士「警備のスタッフはどこに集まりましたか。」
プロデューサー「午後0時に40人ほどがロビーに集まりました。」
永田亮弁護士「同一性確認のため、弁第5号証、2の写真を示します。これはスタッフが打ち合わせをしているところですね。」
プロデューサー「はい。妨害者を会場に入れないというのが大前提となって、何人かを外の警備につけることとなっていました。」
永田亮弁護士「同一性確認のため、弁第5号証、4の写真を示します。これは小ホールに向かう2階のエントランスですね。」
プロデューサー「はい。」
永田亮弁護士「入口のところにスタッフが写っていますね。」
プロデューサー「はい。」
永田亮弁護士「同一性の確認のために弁第5号証、3の写真を示します。入口を警備しているスタッフが写っていますね。」
プロデューサー「はい。午後0時半ごろからから立っていました。」
永田亮弁護士「弁第5号証、2の写真を示します。入口から何メートルの位置に立っていましたか。」
プロデューサー「2メートルです。」
永田亮弁護士「入口で鉢合わせになりますね。」
プロデューサー「はい。」
永田亮弁護士「同一性の確認のために弁第5号証、3の写真を示します。会館の入口に合唱祭の看板がありますね。」
プロデューサー「はい。」
永田亮弁護士「渡辺さんが来たのはいつですか。」
プロデューサー「ロビーで確認作業をしている時で午後0時55分頃でした。」
永田亮弁護士「監督はどこにいましたか。」
プロデューサー「2階のカフェで取材を受けていました。」
永田亮弁護士「同一性の確認のために甲第7号証、11の平面図を示します。市民文化会館のロビーはここですね。」
プロデューサー「はい。」
永田亮弁護士「渡辺さんが来た時に警察官はどこにいましたか。」
プロデューサー「階段の下です。」
永田亮弁護士「入口周辺にはいましたか。」
プロデューサー「いいえ。」
永田亮弁護士「警察官は道路にいたわけですか。」
プロデューサー「右翼の街宣車が来るということで、会場周りに配置されていました。」
永田亮弁護士「北島直樹さん、伊藤大介さんは現場にいたわけですね。」
プロデューサー「はい。」
永田亮弁護士「もし、渡辺さんが入っていたらどうなっていたと思いますか。」
プロデューサー「かつて妨害行為を行っていた日本第一党の神奈川支部長ですし、ヘイトスピーチを止めない団体でもありますので、茅ヶ崎市での上映が中止になる事態も考えられました。北島さんと伊藤さんのおかげで安全に上映することができたのでお二人には感謝しています。」

弁護人神原元弁護士による尋問

神原元弁護士「弁護人の神原からお聞きします。書き込みのあったインターネットの掲示板は5ちゃんねるですか。」
プロデューサー「はい。」
神原元弁護士「これは誰でも閲覧することのできるものですか。」
プロデューサー「はい。」
神原元弁護士「茅ヶ崎市との打ち合わせは何回ありましたか。」
プロデューサー「2回です。」
神原元弁護士「それはいつですか。」
プロデューサー「10月9日と10月15日です。」
神原元弁護士「神奈川県で6か所で上映したそうですが、右翼が突っ込んだことがありましたか。」
プロデューサー「はい。横浜での上映では街宣車が会場に乗り込んで、スタッフなどがスクラムで止めたことがありました。」
神原元弁護士「これに対して法律措置をしたことはありましたか。」
プロデューサー「横須賀での上映で弁護士に頼んで接近禁止の仮処分を取ってもらいました。」
神原元弁護士「12月6日付け横浜地裁接近禁止の仮処分ですね。同一性の確認のために弁第17号証を示します。これが右翼に対する仮処分ですね。」
プロデューサー「はい。」

弁護人上瀧浩子弁護士による尋問

上瀧浩子弁護士「弁護人の上瀧からお聞きします。茅ヶ崎市との打ち合わせは10月9日と15日ということですね。」
プロデューサー「はい。」
上瀧浩子弁護士「これは警備の打ち合わせですね。」
プロデューサー「はい。」
上瀧浩子弁護士「2日間の打ち合わせに指定管理者は来ましたか。」
プロデューサー「いいえ。」
上瀧浩子弁護士「警察への連絡は茅ヶ崎市が行うということになっていましたか。」
プロデューサー「はい。」
上瀧浩子弁護士「警備の主体は茅ヶ崎市ということですね。」
プロデューサー「はい。」
上瀧浩子弁護士「終わります。」