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視覚支援で大切にしてきたこと

この記事は1,679文字あります。個人差はありますが、3分〜4分程でお読みいただけます。

1月にTEACCHプログラム研究会愛知支部さんにお声がけいただき、「今、改めて考える 自閉症のある方への視覚的支援〜見せればいいわけじゃない〜」というテーマでお話をさせていただきました。
  
元々はアンコール配信の予定はなかったのですが、急遽アンコール配信もしてくださり、今月末で一旦アンコール配信も終了となります。

頂いたご感想

とても多くの方々にご参加頂き、また色々なご感想も頂きました。「NPO法人そら」さんは、ご自身たちのSNSでも下記のようにコメントくださり、本当に嬉しく感じました。何が嬉しいかというと、講演そのものへのコメントはもちろんなのですが、同じ志を持ち、こんなにも熱心に考えてくださっている支援者さんがおられるということが何より嬉しかったです。

子どもにとっての「視覚的支援」の大事さについてこれほど鮮やかについて説明した講演動画ははじめてで、どうしても紹介したくなりました。

「写真カード使うのが視覚支援」みたいに思っている残念な支援者がまだまだたくさんいます。

それで試してうまくいかないからやめてしまおう、とか、障害の重い子どもが使うものでこの子たちには必要ない、とか、使うことで言葉が遅れてしまうのではないか、とか、誤解だらけです。

結果として、どこもかしこも話し言葉のシャワー。目で見るほうが簡単に
わかるから、なんて単純な理由で視覚的支援をするのではありません。

もちろん目で見てわかりやすいのはユニバーサルデザインとも言えて、
多くの人にとってはそれで十分。

でも、自閉スペクトラムの人たちにとっては、もっと違う意義があるから
視覚的支援が必要である、というのをぜひ知ってほしいです。

「その子にとって(個別に)」
「目に見えて(注目できて)」
「わかりやすく(伝わる形で)」
「役に立つ(その子のための)」
視覚的支援。

視覚的支援で必要な要件を支援者はもちろん保護者の皆さんにも知って
おいてもらえたら、子どもたちは生きやすくなります。

1000円で2時間の動画ですが、この内容としては廉価です。
本当にいいんですか1000円で、と思いました。

この動画そのものが視覚的支援に満ちていて、それも素晴らしいです。

「NPO法人そら」さんのインスタグラムより

まとめ

ぼくは、自分の考えや発信していることが、「絶対に正しい!」というような信念はありません。きっと間違っていることもあると思い、こうした発信は、「もしかすると誤った情報を広げてしまって、誰かを傷つけてしまっていることもあるかもしれない」という怖さも感じています。

本来は啓発そのものが不要になるような世の中になるといいと思うのですが、残念ながらそれはまだ少し遠い未来だと思っています。だからこそ、怖さはあっても地道に発信はしていきたいと思っています。

とはいえ、これは自分一人でできることではありません。むしろ、当事者の方やそのご家族、一緒になって取り組んでくださっている支援者の方々がおられるからこそ、できていることだと思います。

ですから、今回の研修会も皆さんと一緒になって作った内容だと思い(それを、たまたまぼくが代表して話しただけ)、それが多くの方々からポジティブなご感想を頂けたことは、自分の仲間の方々が褒めていただいたようで嬉しく感じました。

配信期間は残りわずかですが、当事者の方やご家族、支援者の方々からこれまで教えていただいたこと、大切にしてきたこと、そうしたことをお伝えした内容になっていますので、ご都合つかれるかたは是非と思います。また、ここでの収益はぼくの懐に入るわけではなく、TEACCHプログラム研究会愛知支部さんの活動資金になります。そうした活動資金があることで、また愛知支部さんも安価に素晴らしい情報を届けてくださることができています。

これからもTEACCHプログラム研究会愛知支部さんを応援していただけると嬉しいです!

佐々木康栄

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