第2回 こどもホスピス「うみとそらのおうち」ができるまで〜娘から託された宿題を解決するために生きていく〜
6歳の娘はあと半年しか生きることができない。
主治医からそう告げられたとき、なんて冷酷なことを言うのだろうと憤りを感じた。治すことができないなんて。じゃあ私たちはその半年間をどのように過ごせばよいのだろう。
やるせない気持ちのまま医師に尋ねると「とにかく家族で楽しい時間を過ごすこと」という言葉が返ってきた。
今となっては分かる。限られた時間を目一杯楽しく過ごすことの尊さを。
次女・はるかの命を蝕んだ病気の名前は、小児脳幹部グリオーマ。脳の中枢にある脳幹に悪性腫瘍ができる